今月から始まっているNHK「いだてん」いかがでしょうか。
好き嫌いは別れるところだと思います。
大河ドラマというよりは、質の良いドラマという意味で、私は好きです。
私は落語は好きではありませんでしたが、昨年秋のドラマ「昭和落語心中」で少し興味がわきました。
「いだてん」の昭和バージョンでは、浅草を舞台に、ビートたけしさん演じる古今亭志ん生が落語をしながらナレーターを務めています。
現在昭和35年です。
浅草フランス座は、渥美清、萩本欽一、劇作家井上ひさしらを輩出しました。
昭和39年、浅草フランス座は、当時の浅草に無かった寄席が増築され、浅草演芸ホールと改称されました。
そしてその寄席には、桂文楽、三遊亭円生、立川談志、そして古今亭志ん生が出ていたのです。
浅草演芸ホールから100mほどの通りには老舗の食事処や、雑貨屋カフェなどがあります。
この通りは六区通りといい、萩本欽一や哀川翔、昭和のスター榎本健一や田谷力三ら浅草を愛した33名の芸人たちの顔写真の看板が並んでいますが、北野武さんのためのスペースだけは「生きているうちは写真を飾りたくない」というご本人の希望で、空いたままになっています。
この浅草六区とは、東京都台東区、浅草寺南西側の映画館・演芸場などがある娯楽街の通称ですが、旧浅草公園六区画中の第六区にあったことが由来です。
明治時代、新政府は欧米諸国の先進国に習って東京を整備しました。その時に浅草公園六区が誕生したのです。
一区は観音堂とその周辺、二区は仲見世周辺、三区は伝法院とその周辺、四区は二つの池を含む周辺、五区は奥山、花やしき一帯、六区は埋め立て地に出来た興業街です。
「いだてん」では、若かりし日の古今亭志ん生氏を森山未來さんが演じてらっしゃいます。
現在明治44年。
まさに、この明治の時代、浅草の地で落語に目覚めた若者が後の古今亭志ん生だったのです。
戦後、東京の人々の中心は、浅草から銀座、銀座から新宿、そして渋谷へと移り変わっていきました。
そして今、人口の増加により、人々の分散や東京全体の都市化へと発展していったのです。
「まんぷく」といい「みかづき」といい、ドラマは昭和ブーム。3月には「ひよっこ」の続編もあるしね。そして紅白歌合戦も昭和色が濃かった。
平成がまもなく終わろうとしているのに、昭和が好きな人多い?
テレビを観ている世代が、昭和人間が多いからかな。
「いだてん」は視聴率で苦戦しているようです。(1/27の第四回放送では11.6%)
もう視聴率なんて、どうでもよくない?・・・ってわけにはいかないのか、制作側としては。
視聴率を意識してか、1話完結の刑事物やリーガル物ばかりの民放ドラマにちょっとうんざりしてるんですけど。