2月19日、NHK大河ドラマ『麒麟がくる』のキャストが新たに発表されました。
目次
姉川の戦い
朝倉と浅井と織田
朝倉義景を演じるのは、ユースケ・サンタマリアさんです。
元亀元年(1570年)6月28日。
信長は、妹であるお市の方を北近江を治める浅井長政に嫁がせて、婚姻関係を結んでいました。
けれども長政は、関係の深かった朝倉義景に味方するため、信長から離反し、織田軍の背後を襲うのです。
「姉川の戦い」から、さかのぼること3か月。
永禄12年(1570年)4月。
信長は朝倉義景を討伐すべく、京を出発し、近江の坂本を経て若狭に入ります。
お市の方が送った小豆袋
そんな中、お市の方は、兄である信長に小豆を送ります。
小豆は信長の大好物。(実は信長は小豆が嫌いという説ありw)
小豆は袋に入っていました。
普通、袋入りのプレゼントといえば・・・
袋に小豆を入れて、口を縛ればよいのですが、お市の方が信長に贈った(送った?)小豆は、両端を縄で括って結びきりにしてありました。
手紙は添えられていません。
口上で「陣中のお菓子になされますように」とだけ。
でも実は。
「うかうかしてると袋のねずみ🐭になりますよ」とのお市の方の忠告がこのプレゼントに込められていました。
袋の小豆ならぬ、袋のねずみ!
「おのれ、浅井!わしを挟み撃ちにしようというのか!?」
信長はこの暗号まがいの小豆袋からお市の方の思いを察し、急遽京へ引き返すのです。
これが有名な「金ヶ崎退き口」の逸話です。
お市の方は本当に浅井長政を裏切ったのか?
この小豆袋の話を私が最初に知ったのは永井路子さんの小説でした。
読んだ当時は、私もまだまだ若い小娘でしたが、このお市の方の行動には疑問でした。
嫁いだ先で子供も二男三女を授かっている戦国武将の正室が、兄のために夫を裏切るのか?
結局、姉川の戦いで、長男は秀吉によって殺害、二男は出家させられてます。
これは戦国の世の習いですから、当然お市の方も覚悟の上でしょう。そんな覚悟の上で兄を助けますかね?
しかも、お市の方は夫である浅井長政とめっちゃ仲良し夫婦だったというではないですか。
というか、両端を縛っただけの袋を見て、「袋のねずみだ!浅井が裏切ったのだ!」って気づきますぅ?
ということで、この小豆の逸話は創作だという説が有力です。
もしくは小豆袋を送ったのはお市の方ではなく、侍女(実はスパイ)が勝手に信長に送ったという説もあります。←その方がまだ信憑性があります。
お市の方という女性
お市の方に関してはもっといろいろな説がありまして、実は信長の妹ではなく愛妾であったとか、信長の従兄弟の娘であったとか、いやいや、信長もお市も土田御前の腹から生まれた兄妹であるとか、違うよ、お市は側室の子だから異母兄妹だよとか・・・。
ついでにいうと、お市は浅井長政に嫁いだ時にはすでに茶々がお腹にいたから、茶々(後の淀殿)は浅井の娘じゃないんだよ・・・なんて説もあります。
お市の方は当時としては晩婚でしたから、そんな説も浮上するのでしょう。
賤ヶ岳の戦い(しずがたけのたたかい)
浅井長政は自害し、お市の方と3人の娘は救出され、織田家で保護されました。
本能寺の変で信長が亡くなった後、お市の方は柴田勝家に嫁ぎます。
この柴田勝家を『麒麟がくる』では安藤政信さんが演じられます。
今まで柴田勝家をこんな美形が演じたことありましたか?
どちらかといえば、男臭いイメージが強いです。
『麒麟がくる』では本能寺の変までしか描かないでしょうから、柴田勝家とお市の方が越前北ノ庄城内で自害するに至る
お市の方は、なぜ3人の娘と一緒に逃げて生き延びる道を選ばなかったのか。
勝家の男気あふれる人柄に惚れ込んで、一緒に逝くことを望んだとか。
男の都合で翻弄される戦国の世に嫌気がさしたとか。
さて、ここでもお市の方生存説というのがあります。
お市の方は城の裏手から逃げ出し、勝久寺に落ち延びたという。
その後、近江の国友村の浅井治郎左衛門(浅井家の残党)の案内で、伊賀下友田に移り住んだそうな。
1599年に亡くなったが、浅井治郎左衛門が改名して、その喉仏を保管しておったそうな。
とっぴんぱらりのぷう・・・
え~?国友村ですか?『麒麟がくる』第5回で光秀が伊平次を探して国友村を訪れていましたねぇ。
で、伊賀ですか?私は菊丸(岡村隆史氏演)が伊賀ものではないかと睨んでおります。
歴史ってほんっとに楽しいですねぇ~。
『麒麟がくる』キャスト発表
『麒麟がくる』で新たに一昨日発表になったキャストは、他に間宮祥太朗さんや本郷奏多さん。
間宮祥太朗さんはアリだと思ってました。
本郷奏多さんも好きな役者さんです。
出演は5月中旬からの「越前編」からです。
5月からようやく越前かぁ。
オリンピックなどの関係で、今年の大河ドラマは全44回と短いのですが、無事に本能寺の変まで辿り着けるかしらね。
赤飯のお弁当
小豆を茹でて、朝からお赤飯を炊きました。
実はもち米がちょっと足りなかったので、ほんの少しだけうるち米を混ぜました。
なので「なんちゃってお赤飯」です(笑)
長女のお弁当にしました。
ちゃんとごま塩もつけてね。
なんと偶然にも、昨年の2月21日もお赤飯のブログでした(笑)
狙ってないよ、本当に偶然。