先日、流行り病の歴史について調べさせていただきましたが、その中で黒死病(ペスト)についても触れました。
今のコロナ騒動の異常事態を受けて、アルベール・カミュの『ペスト』がまた注目されているそうです。
妹も早速購入したそうです。
購入した本屋さんで「売れ筋文庫本ランキング」でこの『ペスト』が4位に入っていたそうです。
私も読みたい衝動にかられてはいるのですが、なにしろ、読まなくてはならない本が山積みで(;'∀')
妹や長女から譲り受けた本とか、レポートのために読まなくてはならない本とか😓
これ以上「読むべき本」を増やしたくないので、テレビでざっと観ることにしました。
先週土曜日の午後にNHKEテレの『100分de名著』でカミュの『ペスト』をとりあげていたのです。
2018年6月の再放送です。
北アフリカの港湾都市に蔓延したペスト。あらゆる試みは挫折し、災禍は拡大の一途をたどる。後手に回り続ける行政、相互不信、愛する人との過酷な別離。極限状況の中、人間の尊厳をかけて連帯し、闘い続ける人々。戦争や全体主義、大災害といった極限状況に、人間はどう向き合い、生きていくべきか、カミュが描こうとした「不条理」を読み解く全4回のシリーズの一挙再放送。
NHK番組HPより引用
コロナの騒動がペストとよく比較されますので、NHKでも再放送を試みたのでしょう。
テレビで見逃したために、私は昨日NHKプラスに申し込んだのです。
それで昨日すぐに見ることができました。
面白かったし、リアルタイムでこの状況ですから、考えさせられました。
見逃しは1週間は見ることができますから、おすすめします。
なので『ペスト』のネタバレはやめておきますね。
小説『ペスト』も面白かったのですが、カミュの人生そのものにもちょっと驚きました。
カミュはフランスの作家であり、ノーベル賞受賞者であり、それはそれは恵まれた優雅な人生を送っていた思い込みがあったのです。星野源さんとコラボしてたソーリの動画のイメージ?お紅茶飲んで本読んで犬を愛でてます~みたいな。
しかしカミュはフランスからアルジェリアに移民した一家の子供で、家族には読み書きできるものが一人もいない貧しい家庭で育ったのです。
アルジェリアはまさに小説『ペスト』の舞台になっています。
紆余曲折の人生を送り、カミュは交通事故で若くして亡くなっています。(これに暗殺説がある)
執筆中の自伝的小説『最初の人間』が未完のまま終わったというのは残念です。
アコムのCM「むじんくん」で有名になったタレントのセイン・カミュ氏が従孫(兄の孫)なんですってね。