もう、ドラマが軒並み撮影中止になる中、『麒麟がくる』がおもしろくてたまりません。
お願い、コロナ。
『麒麟がくる』を放送中止なんかにしないでください。
今回も話しがとまらなくなり、2500字近くになってしまいました😅
目次
『麒麟がくる』第16回「大きな国」のあらすじ
斎藤親子の戦を阻止すべく、帰蝶に直談判にいく光秀だが、帰蝶にけんもほろろに追い返される。今川では雪斎が亡くなり、美濃では斎藤義龍(高政)は領地の洗い直しをするという。叔父光安の後を追うように、光秀は道三の味方をすることを決意し挙兵する。
長良川の戦いへの道のり
なぜ親子喧嘩になったのか
斎藤道三と義龍(高政)は何が原因で親子の決闘になったのか。
諸説があって真相はわかりません。
隠居してなお絶対の権力をもつ道三が、長男の義龍を廃して正室の子である二男もしくは三男を当主にすえようとしたところを、先手を打たれて攻撃された。
あるいは、信長の器量にほれこんだ道三が、彼に美濃を任せようとしたので、義龍がそれに反発した。『信長公記』にみられる道三の述懐から推して、ありうることです。
義龍は土岐頼芸の子であったのか
よくとりあげられているのが、義龍は、じつは道三の子ではなく、彼に追われた前国主土岐頼芸の遺児であったという説。
この説に従えば、義龍の親殺しの説明がつけやすいし、道三の最期が残虐悲惨であったという話に納得がいきます。
深芳野が道三の愛妾になるまでのいきさつ
義龍の母は正室ではなく、道三の愛妾深芳野です。
かって道三が土岐盛頼を越前に追い、弟の頼芸を国主にすえたとき、その恩賞として頼芸の愛妾深芳野をもらいうけたのです。
頼芸が進んで与えたのか、道三が強制してもらいうけたのか。
どちらにしろ、深芳野が道三の所有となったとき、彼女は頼芸の子をみごもっていて、それが義龍であったという説が、ありえないことではないだけに、格好の材料となり採用されることが多いのです。
蝮といわれた斎藤道三の力量
でも道三ともあろう武将が、頼芸の子であるかもしれないという疑惑のままに義龍を嫡男と認めて家督を譲ったりするわけがありません。
深芳野が道三に義龍をわが子と思いこませる策を講じさせたという説もありえますが、なにしろ斎藤道三ですから。
あれほどの男が深芳野の策略になど惑わされることなどないと信じたい。
『麒麟がくる』で採用された親子喧嘩原因
で、『麒麟がくる』で採用された義龍の父疑惑説は。
義龍は自分でも道三の子だとわかっていたのに、自分は油売りの血筋ではなく、由緒正しい土岐家の血を受けているのだと無理やり信じ込もうとしていた。
これですね。
うん、なかなかいい説だぞ。
ちょっとコーヒーブレイク、駒はその頃?
今川家では雪斎が亡くなったために、東庵と駒が足止めをくらっています。
そこで出会ったのが成長した元信(徳川家康)です。
松平元信はなかなかいい感じの青年に成長しています。
おや、まぁ。
私は駒が豊臣秀吉の側室になればいいなと思っていましたが、徳川家康の側室もありでしょうか。
家康は、最初の正室築山殿に懲りたのか、たくさんいた側室は身分の低い女性が多かったのです。
駒は武家の出ではないですし、たくさんいる家康の側室になってもおかしくはないですね。
青年期の池田優斗さんは爽やかでしたが、風間俊介さんは童顔で芸達者です。
若い役者さんを起用しなくても、風間俊介さんなら13歳の元信を十分演じることができたと思うんですけど。
テレ朝の「やすらぎの刻~道~」では13歳の少年を風間俊介さんは違和感なく演じてらっしゃいました。
光秀の叔父さん、明智光安
回を重ねるごとに、私はどんどん明智光安が好きになります。
道三を裏切ることに良心の呵責をおぼえながらも、義龍が開いた懇親会で陽気に歌って踊ってみせる光安。
笑って歌って踊ってちらりと悲しそうに甥の光秀をみる明智光安。
光秀が軽蔑したような目を向ける。
悲しい・・・
そして光安は決意します。
可愛がっていた小鳥を明るいうちに空へ逃がしてやりながら。
私は泣きました。
『麒麟がくる』を観てここまで泣いたのは初めて。
大泣きしました。
西村まさ彦さん!
いつかあなたが「黙れ、小童!」(by『真田丸』)と、言ってくれる日を密かに楽しみにしておりました。
違う、違うよ、西村まさ彦さんは室賀正武ではなく、明智光安なんだもの!!!
今回のMVPは、明智光安だ~と思った瞬間でした。
主人公は明智光秀だ
今回のMVP・・・
やっぱりもっくんは凄いんですよ。
やっぱり斎藤道三なんですよ。
自分は土岐の血をひくと、自分も周りの人にも思い込ませようとしている義龍に対して「嘘はいかん。」そして「家督を譲る相手を間違えた。間違えは正さなくてはいかん。」と光秀に告げます。
あぁ~~~MVPは明智光安ではなく、やはり斎藤道三だぁぁぁ!
・・・と思ったのもつかの間。
帰蝶に会い、義龍に領地替えを告げられ、人のいい叔父光安の覚悟を見せつけられ、道三の思いが心の琴線に触れた時。
明智十兵衛光秀は決意します。
家臣たちに「叔父上の後を追う。鶴山へ! 敵は高政様!」と声高らかに宣言するのです。
うわぁぁぁぁぁぁぁ。今言っちゃう、その台詞。
敵は本能寺にあり・・・とこの数十年後もまた宣言することになるのですが。
でもしびれました。
あっという間の45分間でした。
明智十兵衛光秀、あなたはやはり『麒麟がくる』の主人公ですよ。
私は今回のMVPは明智十兵衛光秀に差し上げたいと思います。
おまけ~義龍が提案する領地の洗い直し
斎藤義龍が提案する領地の洗い直しは悪い案ではありません。
秀吉の太閤検地も良い策でした。
でも領地替えには、光秀は一瞬「は?」みたいな顔になり、また叔父の明智光安は大変なショックを受けていました。
明智光秀はこのずっと後に、織田信長に理不尽な領地替えを命ぜられ、本能寺の変へと向かうことになるのです。