すみません、タイトルで釣ろうと思ったわけではありません。
「大好きなきみに踏まれたい」というのは、浜辺美波さんの映画だとか(君の膵臓を食べたい)横浜流星さんの映画だとか(きみの瞳が問いかけている)、今をときめく俳優さん主演の映画ではありません。
これは万葉集の歌です。
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拝読させていただいているブロガーさんのお薦めで、購入した『ざんねんな万葉集』がおもしろかったです。
表題の「かくばかり 恋ひつつあらずは 朝に日に 妹が踏むらむ 土にあらましを」は、作者不詳ですが、直訳は「大好きなきみに踏まれたい」です。
ほんと、万葉集、ざんねん!(笑)
こんなクソみたいなカスみたいな男たちがうじゃうじゃいたんでしょうね。
それを堂々と歌い、評価されるという(;^ω^)
たとえば大伴家持 。
日本史に興味のない方でも、学生時代にこの名を覚えましたよね。
自分で編纂する『万葉集』の約1割を自分の和歌で埋め尽くすって、どんだけ職権乱用のゲスな奴なんでしょうね。
そして、そのナルシストな性格は私生活の激モテプレイボーイぶりにあらわれています。
なかなかに
黙もあらましを
なにすとか
相見そめけむ 遂げざらまくに by 大伴家持
訳)いっそ 黙っていればよかったなあ どういう理由で遭いはじめたのだろうか 最後まで愛しぬくなんてできないであろうに
直訳すると「口説いた女がめんどくさい」です。コイツ殴っていいですか?
こんな本を読んでゲラゲラ笑っている私を見て、長女がお土産にお菓子をくれました。
ひとつひとつのパッケージに百人一首が載っています。
表に上の句。
裏は下の句です。
私は百人一首全く知りませんが。
中身のお煎餅は普通に美味しかったです。
昨日のブログで片づけについて語っていましたのに、本の購買意欲がとまらない。
電子書籍はどうも苦手で。
この本は妹も読みたがっていたので、熟読したら譲ってしまおう。