東京大学医学科研究所によると、ネコを新型コロナウィルスに感染させた上で、調査したところ、ネコは無症状であったにも関わらず、肺にはダメージが残り、感染から4週間たっても、慢性化した炎症がみられたことが、わかったということです。
つまり、症状がみられないけど、肺には慢性化した炎症があるということです。
・・・だから、猫のためにも飼い主は責任ある行動をとりましょう。と、ニュースは締めくくられていました。
このニュースに多くの方が反応しました。
「新型コロナウィルスに感染した猫を調査したのではなく、調査のために猫を新型コロナウィルスに感染させたんだね。」
私たち人間は、鶏だって、豚だって、牛だって、魚だって食べる。
卵も食べる。
たくさんの命をいただいている。
そして、医療の発展だけではなく、その他いろいろな理由で、たくさんの動物たちの力を借りている。
ご飯の前の「いただきます。」は「命をいただきます。」ということ。
だから、何が言いたいかというと。
猫が命をかけて、新型コロナウィルスの研究に協力してくれている。
(もちろん猫だけではなく、たくさんのモルモットやマウスたちも)
そんな動物たちに答えるために、私たちは自分にできることをやっていくべきだと思うのです。
外出自粛要請が出ているのであれば、可能な限り協力したい。
コロナウィルスの感染が1日も早く終息してくれるように。
もちろん、愛する猫さんのためにも。
ごめんなさい、偉そうに。
日々研究してくださっている方々へも感謝の気持ちでいっぱいです。
遠藤周作の『海と毒薬』
第二次世界大戦の末期、九州大学で外人捕虜を生体解剖に処すという非人道的行為が行われ、この事実を元にした作品です。
医師であり作家である夏川草介氏の解説がわかりやすく、また心に響きました。
動物実験ではありませんが、この作品をふと思い出しました。