ウチは居間の📺テレビチャンネル権は母にあります。
母はほぼ毎日ずっとNHKをつけていることが多いです。
NHKの番組「ネーミングバラエティ 日本人のおなまえっ!」は、私もときどき見ることがあります。
「ながら見」が多いのですが。
日本人の苗字って、歴史があっておもしろいです。
「ネーミングバラエティ 日本人のおなまえっ!」の内容ではありませんが、今日はそんな苗字のルーツのお話です。
目次
部民制という制度
大化の改新のさらに昔。
律令制が成立していなかった頃のお話です。
日本では天皇が日本を統一しようと動いていました。
地方では多くの豪族が支配しており、その中で天皇家が日本を統一しようしたのです。
統一するために地方豪族を天皇家に従えていく中で、支配した豪族を中央の支部として
その地域を支配者である天皇の親しい人が支配します。
その時にできたのが「
7世紀後半に確立する律令制地方支配以前の倭王権の地方統治では、社会的分業の役割を担っていきます。
「○○
古墳時代のいろいろなお仕事とその呼び名
たとえば、子供を教育管理する人は「小子部」
偉い人の赤ちゃんをお風呂に入れる人は「
そして今なおその呼び名が残り、そのまま苗字になった例があるのです。
「部」のつく苗字
長谷部
雄略天皇の身の回りの世話をする人は、雄略天皇の本名「大長谷若武命」の「長谷」をとって「長谷部」と呼ばれました。
「長谷部」さんです。
服部
その漢字のままです。
服を作っていたのでしょう、「
綾部
高級織物を作っていた人は「綾部」です。
「綾部」さん。ふ~りんで話題になった芸人さんにもいましたっけ。
矢部
矢を作る人は「矢部」
「矢部」さん。
吉本所属のお笑いタレントであり、漫画家さんです。
田部
「田部」はおそらく田や畑を耕していた農民でしょう。
そのまんま「田部」さんです。
「部」がとれた苗字
奈良時代の「好字二文字化令」で漢字二文字になりました。
そのため「部」がとれた苗字も多いのです。
犬養
番犬の世話をしていた人は「
その「部」はとれて、現在は「犬養」さん。
「犬養」さんは、昭和始めの首相でしたね。
鳥飼
やはり「部」がとれました。
もともとは「
鵜飼
「鵜飼」さんもそのまんま、鵜の世話をしていたのでしょう。
「鵜飼部」の「部」がとれました。
部民制の前は人制だった
部民制以前、「
その頃は、「鳥飼部」ではなく「
「鳥を飼う」ではなく、「養う鳥を」になりますから、中国の漢文的な読み方でした。
漢文読みの「動詞+名詞+人」だったのが、部民制になると、日本語そのまま「名詞+動詞+部」ということで、今の日本語に近くなりました。
苗字がそのまま先祖のルーツであるとは限りませんが、自分のご先祖さまに思いを馳せるとちょっと面白いですね。
「田」がつくなら、先祖は農家?
「藤」がつく人は、藤原家にルーツのある可能性ありだとか。