暮らしと勉強、猫と一緒に~Bettyのブログ

実家の母を介護するために北海道から引っ越してきました。その介護も終わり、片づけと大学通信教育部の勉強と猫と。そんな雑記ブログです。当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

「朝ドラと不倫」から太宰治に飛んだ

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NHK朝ドラ『おちょやん』

それほど熱心に視聴していませんでしたが、先週あたりから俄然おもしろくなってきたんですよ!

苦難に負けない元気で優しい「良い子」代表の千代ちゃんでしたが、夫に不倫され、身を隠し、今また女優復帰のチャンスが訪れているという物語展開です。

夫の不倫。

今や、スポンサーの関係か、民放で不倫を描くことが難しく、NHKの方が不倫ドラマが多く、それが朝ドラであっても珍しくないという珍現象があたりまえになってきました。

 

目次

 

花子とアン

現在再放送している『花子とアン』でも主人公ハナ(吉高由里子氏演)が不倫問題に清く正しく美しく悩んでいます。(史実では立派な不倫だったようですが)

ハナの不倫問題よりもっと視聴者を虜にしたのが、ハナの親友蓮子(仲間由紀恵氏演)の不倫。

これは蓮子の不倫を応援したくなったし、おまけに夫を演じていらっしゃった吉田鋼太郎さんの男っぷりをあげました。(史実どおりのようですが)

 

純情きらり

花子とアン』の前に夕方放送していた『純情きらり

なんだか山のない物語だな~と、なんとなく観続けていたものの、盛り上がりに欠けていました。私個人の感想です。

 

ただ面白かったのが、主人子桜子(宮崎あおい氏演)が姉の夫である冬吾(西島秀俊氏演)に片思いしているような、実はふたり心通わせていたような、しかしあくまでも心と心の繋がり、芸術家どおしが惹かれあうという、その愛の深さは視聴者の想像にまかせるというような描写のシーンです。

ただならぬ思いを寄せるふたりでしたが、すぐに正気にもどり、桜子は婚約者が戦地から戻り、冬吾とのことなど、罪悪感と一緒に消し去り、いかにも純愛を貫いたような顔して、結婚するわけです。

冬吾もしれっと妻(桜子の姉)の元に戻ります。

 

純情きらり』というのは、太宰治の娘さんである津島佑子氏の『火の山ー山猿記』が原作で、西島秀俊さん演じる冬吾は太宰治がモデルです。

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青森の工藤パンのカステラサンド

原作ではもっと厄介な性格悲観主義太宰治に似ており、ドラマとはちょっとキャラが違うらしいです。

 

 

 

太宰治という作家

太宰治は、ハチャメチャな生き方で、女性にはずっともてまくりでした。

「自殺したい」と言い続けて、人生で4回も自殺未遂を繰り返し、5回目の入水で亡くなります。

 

1回目 20歳。旧制弘前高校3年生。下宿でカルモチン(鎮静催眠薬)を嚥下えんげ

2回目 21歳。女給と鎌倉の海岸でカルモチン心中。女給のみ絶命。

3回目 25歳。鶴岡八幡宮の裏山で縊死いしを図る。

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鶴岡八幡宮

4回目 27歳。妻とともに谷川岳山麓でカルモチン心中を図るが未遂に終わり、その後妻とは離別。

5回目 38歳。美容師とともに入水自殺。

 

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石原美知子(『純情きらり』では主人公桜子の姉)と再婚後は、太宰も安定し、その影響からか、作品も明るく透明感のあるものに変わりました。

名作『走れメロス』もこの時期です。

愛人との生活も安定し、愛人太田静子(作家太田治子の母)をモデルにした『斜陽』も評判になります。

 

しかし、戦後民主主義の建前の下、文壇はもちろん、国民が戦前のように同じ方向へ流されていくのを見て絶望し、太宰は再び破滅的な生き方へと傾斜していってしまうのです。

 

参考文献

 

 

『おちょやん』の主人公千代ちゃんはずっと「いい子」だったけど、姪っ子を「奉公にだせばいい。」と毒を吐いてしまう。

姪っ子ちゃんは可哀そうだったけど、千代ちゃんの人間らしさが見えたシーンでした。

 

で、千代ちゃんに花を贈り続けている「紫のバラの人」は誰か?

私の予想はどうもハズれたようですね(笑)

www.betty0918.biz

 

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