先週から、アニメ『鬼滅の刃』【無限列車編】が日曜日の夜に放送されています。
深夜枠の放送は忘れがちなので、毎週録画にセッティングしてあります。
『鬼滅の刃』では珍しい名字がたくさん出てきます。
これらのお名前は、理由なくつけているわけではなく、本当に存在するのだと、昨日のNHKネーミングバラエティ『日本人のおなまえっ!』でやっていました。
再放送でしたので、NHKぷらすを探しましたが、もう放送を見つけることはできませんでした。
産屋敷燿哉
鬼殺隊の最高管理者、産屋敷燿哉。
産屋敷(うぶやしき)は三重県
この地域は、「鬼(き)」一族の里としても知られていました。
三鬼(みき)さん、九鬼(くき)さんなど鬼のつく名字の人がたくさん住んでいます。
紀宝町には、鬼屋敷(おにやしき)さんも住んでいて、その鬼が生まれたのが産屋敷さんの家だったのでは?と名字研究科の高信幸男先生はおっしゃっています。
不死川実弥
鬼殺隊士の柱のひとり、不死川実弥。「風の呼吸」を習得しています。
不死川(しなずがわ)は、「ふしがわ」ではなく、「しなずがわ」と漢文の手法で読んでいます。
この地域に流れる東除川(ひがしよけがわ)=通称「しなずがわ」が由来とされています。
近くに住んでいた僧侶が「しなずがわ」に別の漢字を当てようと考え、「不死川」になったようです。
栗花落カナヲ
竈門炭治郎と同期の鬼殺隊隊士、栗花落カナヲ。
栗花落(つゆり)はとてもきれいな名字ですね。
栗の花が落ちるとかいて「つゆり」
栗の花が落ちる時期が梅雨入りの季節であるため「つゆいり」から「つゆり」と転訛して「栗花落」の字に充てられたと言われています。
栗花落の伝説
今から約1300年前にあたる奈良時代のエピソードがあります。
当時、とある山里に住んでいた役人が白滝姫という美しい娘に恋をしました。
役人はプロポーズをしますが、最初は断られます。
しかし当時の天皇に仲を取り持ってもらい、ふたりは結ばれます。
そして、結婚して山里に戻った時期が栗の花の散る梅雨の時期だったので、天皇から「栗花落(つゆり)」という名字をもらったそうです。
竈門炭治郎
主人公、竈門炭治郎のお名前は、そのまんま、竈で炭を焼いていたからのネーミングだと思われます。現在の日本に竈門(かまど)という名字の方も実在します。
九州に「竈門」とつく神社が2つあります。
福岡県太宰府市の宝満宮竈門神社と大分県別府市の八幡竈門神社です。
『鬼滅の刃』の原作者