あけましておめでとうございます。
妹が福梅をお取り寄せして、お裾分けしてくれました。
福梅は金沢の和菓子です。
加賀藩祖前田家が祖先と崇める菅原道真公は梅花を殊に愛しました。その梅花を加賀藩主の御家紋としています。
福梅は加賀藩御用の正月の祝い菓子として作られたのです。
石川県や富山県の一部で古くから伝わっており、お正月にいただきます。
梅の花をかたどった紅白のモナカですが、普通のモナカと違い、皮の表面に密が塗られており、砂糖がまぶしてあります。この皮が美味しいのですよ。
モナカの中身にはよく練った小倉餡が詰められています。小倉餡には水飴が多く入っており、糖度が高いです。
年末から松の内の間に売り出され、金沢に住んでいた頃は毎年当たり前のように食べていました。
どこの地方でもそうでしょうけど、金沢にも金沢ならではの和菓子があります。
たとえば「ころころ餅」
実は私も知りませんでした。
ころころ餅って何?
出産を控え1か月前になると戌の日を選んで親戚に「ころころ餅」を配るのです。
配られたお餅は、食べ方にも習わしがあって「焼かずにそのまま食べる」のが正式です。
焼いて食べると「手を焼く」などと言われます。
「ころころ餅」は金沢に伝わる風習のようで、友人は能登(金沢市と同じ石川県)の親戚に配ったところ「❓」だったそうです。
その友人がLINEで「年末は娘の出産を控えてのころころ餅や
報恩講って何?
すみません。
私は報恩講も知りませんでした。
報恩講は、浄土真宗の宗祖(開祖)とされる親鸞(1173年~1262年)の祥月命日(旧暦11月28日、新暦1月16日)の前後につとめる法要。
思うに、金沢の友人たちは、その土地の風習だけでなく行事を大切にし、また親戚づきあいも大切にします。
また、彼女たちは親(配偶者の親も含めて)の介護をしている人も多いのですが、彼女たちの口から介護に関する愚痴というものを聞いたことがない。
寒い地方にも関わらず、北陸の健康寿命は長いのです。
愚痴はためずに吐きだした方がいいと思うのだよ。
人にもよるのでしょうけど、私は吐きだすね(笑)
でもお正月はやめておこう。
これからお雑煮を食べて、美味しい加賀棒茶と一緒に福梅をいただきます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。