今年は。
寅年。
寅年でござんす。
新年早々、栃木県那須サファリパークで開演準備をしていた飼育員3人がトラに頭や腕をかまれ重傷を負うという事故がありました。
この事故で私は遠い昔のトラ脱走事件を思い出しました。
目次
トラ脱走
時は昭和54年8月。
千葉県のお寺で飼われていた2頭のトラがおりから脱走しました。
後日の現場検証でカギのかけ忘れと県警が判断しました。
1頭射殺
うち1頭は脱走2日後に射殺されました。
罪もないトラを射殺したことで、全国の動物愛護団体などから猟友会員の家にまで多数の苦情が寄せられました。
それもあり、残り1頭のトラの捜索には大きく影響したのです。
残り1頭は1か月にわたり逃走していたが
警察官や消防団、猟友会員など延べ計約7700人を動員した大捜査網をかいくぐり、もう1頭は約1か月間にわたって周辺の山林を逃走。
民家の飼い犬を襲うなどし、市民らはトラの襲撃におびえる恐怖の夏を過ごしたのです。
この民家の犬が犠牲になったことで、「市民への被害が出る前に射殺しなければ」という気運が高まり、県警の中から選りすぐりの射撃技術を持つ「トラ捜索選抜隊」と同猟友会員らの努力で、残り1頭のトラを射殺しました。
危険動物の飼育の規制強化
寺は脱走した以外にもトラを(その他の猛獣も)多数飼育していましたが、それらを北海道の動物園などに引き渡し、猛獣の飼育をやめました。
そして、この事件をきっかけに国は危険動物の飼育の規制強化に動いたのです。
動物との共存
小さな猫や犬でも時に凶暴になります。
動物には「コイツ、弱そう」と判断する能力があるのでしょうか。
友人宅で昔飼われていた犬(小型犬)は高齢のお母さまばかり狙い、時に入院するほどのケガをされたこともあったそうです。
ウチの可愛いハナさんが本当に可愛かった仔猫時代、私が抱っこして散歩中にカラスに後をつけられたことがありました。
カラスは頭がいいから、女性と男性の区別がつくとも言われています。
那須サファリパークの事故で負傷された飼育員の方に心よりお見舞い申し上げます。
そして、こういった事故が二度と起きないように徹底的に対策をお願いいたします。