日本人はお魚が大好きです。
焼き魚もお刺身も大好きです。
先日NHK総合『チコちゃんに叱られる!』で鮭(シャケ)とサーモンの違いについて考察していました。
目次
「生」で食べられるか、食べられないか
結論からいうと、鮭とサーモンの違いとは…
生で食べられないのが「鮭」
生で食べられるのは「サーモン」
鮭には銀鮭、白鮭、紅鮭などがあり、サーモンにはアトランティックサーモンやトラウトサーモンなどがありますが、結局すべてサケ科です。
国産と輸入モノで分けているわけではありません。←私はそう思ってました😓
サーモンは養殖モノで「生」で食べられます。
対して鮭は、天然モノで「生」では食べられないのです。
鮭を「生」で食べられない理由
どうして鮭は生で食べられないの?
天然モノである鮭にはアニサキスなどの寄生虫がいる可能性があるのですよ。
アニサキスがヒトに感染すると、胃や腸を噛み、腹痛や嘔吐の症状があらわれます。
きちんと熱処理をすれば、死滅するので、焼いたり煮たりすれば問題はありません。
サーモンは寄生されてない?
一方,養殖モノのサーモンは、人工飼料で育っています。
なので寄生虫の心配がないとされています。
分類してるのは日本だけ
鮭とサーモンを分類しているのは日本だけです。
外国では焼こうが生だろうが、サーモンです。
これは日本の寿司文化が影響しているのです。
鮭の歴史
江戸時代、主に北海道や東北で獲られていた鮭。
その鮭が産卵のために海から川へ帰ってくる習性を発見します。
これを鮭の
江戸時代中期からは、この回帰性を利用して、戻ってきた鮭を囲い産卵期には漁を禁止して保護することで、全国に出荷できる量の鮭を安定して確保するようになりました。
「生」のままでは傷むので、保存のきく塩漬けが全国へと出荷されるようにしたのです。
江戸時代は、食事が朝夕の2回。
とくに重点をおく朝の食事に、白いご飯によく合う塩気の多い塩鮭を好んで食べました。
日本人がサーモンを食べるようになったのはわりと最近
1986年発売のシブがき隊の「スシ食いねェ!」にサーモンはでてきません。
サーモンを日本人が食べるようになったのは、わりと最近、およそ36年前に生で食べられるサーモンを持ちこんだノルウェー人がいました。
その人はトロムン大学経済学部研究員ビョーン・エイリック・オルセンさんです。
鮭が育ちやすい環境であったノルウェーは、生で食べられる鮭の養殖に成功していました。
しかし1980年代、各国が養殖に力を入れるようになり、市場の取り合い状態が激しくなりました。
ノルウェーは輸出先を模索し、日本に目をつけたのです👀
寿司文化のある日本は、世界でも珍しい魚を生で食べる習慣があったのです。
当初、「鮭を生で食べるなんて」と高級寿司店でもスーパーでも断られました。
持ち込みを始めてから4年。日本では回転寿司が急速に普及しました。
養殖鮭の色を良くするために餌にアスタキサンチンを含ませました。
ネーミングを「サーモン」にし、鮭と区別するようにしました。
回転寿司店はそれを受け入れます。
大人気メニューとなりました。
「サーモン」という名称はあくまでもニックネームです。
スーパーで購入する場合は「生」で食べられるかどうか、表示できちんと確認してください。
2020年の「回転すしに関する消費者実態調査」では、日本の人気お寿司ランキングでサーモンが連続9年1位だそうです。
私も1番好きです😊
このNHK『チコちゃんに叱られる!』鮭とサーモンの秘密については、2021年1月22日が初回放送でした。
2月19日㈯午前9時まで、NHKプラスで見逃し配信で視聴することができます。