2月20日放送の『鎌倉殿の13人』では亀の前が登場しました。
演じるは江口のり子さん。
あまりに有名な北条政子の亀の前への嫉妬🔥
三谷幸喜さんはどのように描くのでしょうか。
私はドラマのネタバレは存じ上げませんが、『吾妻鏡』からの史実としてのネタバレを含みます。
ご注意ください。
目次
源頼朝の愛妾、亀の前
亀の前は生没年不詳。
頼朝の伊豆国での流人暮らしの頃から仕えており、容貌すぐれて柔和な性格で頼朝に気に入られたといいます。
1182年頃から小坪や飯島(現在の逗子市)にいたようです。
後妻打ち(うわなりうち)
北条政子の妊娠中(後の頼家)も、頼朝は亀の前との逢瀬を重ねます。
しかし、政子は出産後、亀の前の存在を知ることとなります。
政子にチクったのは牧の方(北条時政の後妻、政子の継母)です。宮沢りえさん、やりそうね~~~(笑)
北条政子
怒った政子は、牧の方の父(兄)、牧宗親に命じて、亀の前が住む家を破壊します。
亀の前は命からがら逃げだします。
後妻打ち 主として平安時代の末から戦国時代頃まで行われた習俗で,離縁になった前妻 (こなみ) が後妻 (うわなり) にいやがらせをする行動をいう。女性が別れた夫の寵愛をほしいままにしている新しい妻をねたむあまり,憤慨してその同志的な婦人らとともに後妻のところへ押寄せていくこと。一方,後妻のほうでも,その仲間の女性たちを集めて応戦した。武器としてはほうきやすりこぎなどの家庭用の道具が用いられた。
コトバンクより引用
源頼朝
この一件に怒った頼朝は、なぜかその怒りの矛先を政子ではなく、家を破壊した牧宗親に向けます。
頼朝は宗親を叱責するだけではあきたらず、宗親の髻を切って辱めます。
北条時政
宗親は泣いて逃亡、これを聞いた牧の方が、夫である北条時政にその怒りをぶつけます。
北条時政にとって宗親は舅(義兄)であり、頼朝のこの仕打ちに腹を立てて、なんと一族を率いて鎌倉を去り、伊豆国へ立ち退いてしまうのです。
北条義時
この一件で、時政の息子である北条義時はどうしたか。
父と一緒に伊豆国へは行かず、ボ~~~ッと鎌倉にとどまっていました。
頼朝は、伊豆に行かず鎌倉に残ってくれた義時に感動します。
義時は何もしなかったのですが、わけわからないうちに、源頼朝からの圧倒的信頼を得ることとなったのです。
その後
この騒動の顛末がどうなったかは、『吾妻鏡』の寿永2(1183)年が欠文のため不明です。
亀の前のその後も行方知れず。
江口のり子さんの「ついでにウチの人も討ちとって」の台詞、とても柔和な女性には見えませんでしたが、三谷脚本でのこれから先が楽しみです。
私が読んでいるのは漫画の『吾妻鏡』です。