源義経の妻をご存じでしょうか。
静御前じゃないですよ。
静御前は妾です。
源義経の妻は、
川越重頼(比企能員の親戚)の娘です。
NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では三浦透子さんが演じられていました。(役名は
目次
郷御前って何者?
『鎌倉殿の13人』で草笛光子さんが演じる比企尼は、郷御前の祖母です。
北条義時の正妻姫の前も比企尼の孫です。(義時の正妻は史実ではガッキーではありません)
比企能員は比企尼の息子?
義経と郷御前の最期
郷御前は、義経が源頼朝の怒りから逃亡中に、静御前と別れてからも最期まで夫義経と一緒にいました。
藤原泰衡が襲撃してきた時に、郷御前は義経といっしょに自害しています。4歳の娘も一緒に。
文治5年閏4月30日。西暦1189年6月15日。
833年前の今日です。
正妻なのに影が薄い
静御前は『吾妻鏡』でも取り上げられており、義経の物語を語る場合、静御前がヒロインとされることが多いでしょう。
しかし、どうして正妻である河越重頼の娘(郷御前)は記事が少ないのでしょうか。
正妻だけど、義経に愛されてなかった?
正室より愛人が愛されていたかどうか、それはわかりません。
『吾妻鏡』は北条氏の影響を大きく受けている歴史書です。
北条氏と勢力を競った比企氏やその縁戚である河越氏に関する記事は過小に記され、その結果として重頼の娘の存在は隠蔽されたのではないかという研究者もいます。
『鎌倉殿の13人』では、正室「里」はずいぶんと静御前を嫌って、仲が悪かった。
しかし、実はふたりは姉妹のように仲が良かったという説もあるのです。
草燃える
個人的に私は、静御前より郷御前が好きです。
たぶん高校時代に読んだ永井路子氏(大河ドラマ『草燃える』の原作者)の文献の影響です。