昨日、9月19日の敬老の日に放送されていたNHKのニュースなるほどゼミ「待ったなし!どうする少子高齢化」
興味深く視聴しました。
近い将来4人に1人が高齢者になるという。
これからの日本の形はどういった方向に進めばいいのか。
高齢者を誰がどのように支えていくのか。
目次
高齢化社会
1965年には、10人ほどの人が高齢者1人を支えていました。
2020年には、4人で2人の高齢者を支えています。
2065年には、4人で3人の高齢者を支える社会となります。
これはすべて単純計算です。
こうなると2065年には、高齢者の医療とか介護とか年金とかどうやって支えていくのでしょうか。
介護施設
現在、介護施設で働いている人の平均年齢は50歳。
体力が必要な介護施設なのに、若い方が少ないのです。
現状の介護施設は、入所と同時に紙パンツ(オムツ)となり、ベッド生活となることがとても多いと言います。
その方が働いている方の負担が軽くなるからです。
番組で紹介された施設。
画期的な取り組みをしているこの施設では、7つのゼロを目指しています。
- おむつゼロ
- 拘束ゼロ
- 誤嚥性肺炎ゼロ
- 下剤ゼロ
- 脱水ゼロ
- 機械浴ゼロ
- 寝かせきりゼロ
利用者本人の体力を重視しての取り組みだそうです。
介護業界で働く人たち
介護業界での人手不足は深刻です。
介護業界というのは、離職率が高い。
2007年頃には20%を超えていました。
最近は少し減って、14.3%(2021年度)と、他の業界とほぼ同じ水準にまでなってきています。
離職率が高い理由に、その賃金の安さがあります。
全産業の賃金が下がっている中、介護業界の賃金は上がってきていますが。
それでも介護業界の平均賃金(月収)は29.3万円。全産業の35.2万円より、5.9万円も低いのです。
介護はもともと、家庭で女性(お嫁さんだったり、娘だったり)がやっていた仕事でした。なので「誰でもできる仕事」だという固定観念が残っているのです。
政治を担う人たちに言いたい
私が先日読んだ松浦晋也氏の著書『母さん、ごめん。2』に共感を覚える一文がありました。
現在65歳以上で、年金受給者に達した政治家の方全員に「あなたは、近い将来、排便後の自分のお尻を拭くかもしれない介護スタッフに、一体いくらの給料を払うべきと考えますか」と質問をしてみたい。
もっともっと、この国が住みやすくなるために政治家の方たちに頑張ってほしいし、私も日々その気持ちを忘れずに生活していきたいです。
ニュースなるほどゼミ「待ったなし!どうする少子高齢化」は、NHKプラスで9月26日㈪午後2時10分まで視聴することができます。
昨日の夜はNHKを見ながら、リモコンをマイクにして「心の旅」を熱唱した私でした。
「僕の”最後の歌”を届けたい~財津和夫 TULIPラストツアー~」もNHKプラスで9月26日㈪ 午後10時59分まで観ることができますよ。