旦那様がお留守の間、長女が泊りにきていました。
長女が作ったお弁当。
おまごちゃんのために買っておいたアンパンマンのふりかけ満載(笑)
で、旦那様が帰ってらして、お土産をいただきました。
昆布です。ご飯のお供ですね。
小倉屋山本の昆布。
昆布は北海道産。
北海道南産の真昆布を使用しています。
全国に出回っている昆布の多くは北海道産です。
遠く北の北海道で水揚げされる昆布が、大阪の名産品になりえたのは、近世の海路を利用した流通網にあります。
近世大坂(大阪)は「天下の台所」と呼ばれ全国物資の集散地であり、特権商人の経済活動の中心地でした。
「千艘・入船千艘」と称され、大坂の富の70%は海上の船中にあり、海上を軸とした流通網で物資が大坂に運び込まれました。
昆布が大坂に大量に運ばれ昆布の加工品が大坂の名物になっていきました。
北海道南部と関西の日本海岸を結んだ北前船が昆布を大坂に運び、大坂に入った昆布は、薩摩を経て沖縄経由で中国(清)にまで運ばれ、この壮大な海上ルートは「昆布ロード」と呼ばれたそうです。
似たような話が富山にもあったっけ。
北海道の昆布万歳🙌
大阪人はダシも昆布が好きです。
大阪の水は硬度が低く、昆布のうまみであるグルタミン酸の抽出に適しているからだとか、いや、豊臣秀吉が大坂城築城の際に、石垣を築くのに運搬に滑りをよくするために濡らした昆布を敷いたのがきっかけだとか、真相はわかりませんが、良質の食材が集まる大坂に、美味しいダシの出る北海道産昆布を味の基本とする食文化が定着したのかもしれません。
嘉永元(1848)年創業、百七十余年の歴史をもつ小倉屋山本。
山崎豊子の小説「暖簾」は、小倉屋山本をモデルにした物語です。
昆布好きの義弟(妹の旦那様)のために妹宅にもお裾分けしました。
ありがとうございます。
北海道にも繋がる大阪の昆布文化。
美味しくいただきます。