今年最初のNHK「チコちゃんに叱られる!」から「初詣」についての考察です。
初詣って何でしょう。
なぜ日本人は初詣に行くようになったのでしょうか。
目次
なぜ初詣に行くのか
それは。
京急電鉄の戦略…という結論でした。
はい?なんのこっちゃ?
今では当たり前のように正月3が日に初詣に行くようになりましたが、その歴史は意外に浅いのです。
徳川家康が提唱した七福神めぐりと恵方参り
徳川家が繁栄するために、一揆を起こさせないようにと、七福神めぐりをすることによって「願いがかなうよ」と、人々の心を穏やかにしようとしたのです。
七福神めぐりは縁起物好きの江戸庶民に広まりました。
人々はご近所だけでなく、遠くの神社にも足を運ぶようになりました。
江戸時代中期には、その年の恵方の場所にある社寺に参拝する「恵方参り」も流行しました。
鉄道開通
そして明治5(1872)年。
新橋~横浜間に日本初の鉄道が開通します。
6つの停車場のうち川崎に人気が集まります。
なぜ川崎?
川崎駅の近くの川崎大師にお参りにいくことが流行ったからです。
大師電気鉄道
列車に乗って川崎大師に行くのですが、川崎大師に行くには川崎駅から3km歩かないといけません。
これに目をつけたのが京急電鉄です。
川崎(六郷橋)から川崎大師までわずか2kmの鉄道を開通したのです。
利用者は開業から5か月で16万人を記録しました。
縁起がいい恵方の年には特に多くの人が利用しました。
官設鉄道と京急の熾烈な争いの結果
明治38(1905)年12月。
官設鉄道は年末年始限定の「最急行」という高速列車、おまけに今までの半額の料金を打ち出します。
早くて安い官設鉄道に京浜急行鉄道は叶いません。
そこで乗客を増やすために「
正月にしか乗れない鉄道に乗って、縁起物の初詣をする。
この戦略はあたりました。
そして、
以外に新しかった初詣の歴史。
大河ドラマ「どうする家康」にこじつけて松潤まで出演させたNHKの番宣の力の入れように苦笑。