介護現場ではずっと人手不足と言われています。
足りていないにも関わらず、2019年度には211万人の方が介護職に就いていらっしゃいましたが、高齢化の加速によって、2040年には280万人の人手が必要になると試算されています。
愛知県にある介護施設では、フィットネス実業団の選手たちが介護の現場で働いているのです。
1日8時間の勤務のうち2時間は筋トレにあてることができます。
筋トレに必要なサプリメント代も支給されています。
彼らの大会やメディアでの活躍が「マッチョ介護」と評判になり、採用人数は以前の20倍になったそうです。
事業所も増やすことができ、他の県からもマッチョたちが移住してきました。
だいたい、マッチョは努力家が多い。
力が強いだけでなく、入社後は先輩とペアで現場で仕事をし、資格の取得のサポートもあります。
会社としては、選手としての旬の時代は大会で切磋琢磨してもらい、その後は介護の世界で管理職としてキャリアアップをしてもらいたいとマッチョ介護に期待しています。
体重が34㎏しかない母であっても、女性の私が持ち上げるのはとても大変です。
力の強いマッチョな介護士さんがいてくれたら、女性スタッフさんはどんなに心強いか。
介護施設の中には元力士のセカンドキャリア採用というのもあるそうです。ちゃんこ鍋が美味しいそうですよ。
介護ロボットやAIの導入というのは、中小企業では難しい。
基本給のアップや長時間労働の見直しなど、構造的な改革を考え、新しい世代が魅力と感じる介護の現場であってほしいと思います。
介護される身になって考えれば、私だったら介護ロボットより、マッチョな選手にリハビリしてもらい、元力士の作るちゃんこ鍋を食べたいです。
2040年といえば、17年後。
私の子供たちは仕事に子育てにまだまだ忙しい時期でしょう。
私は「そろそろ考えないとな。」と、介護施設をあれこれ吟味しているかもしれないな。