新学期になって、学校生活に慣れたところでGW。
GWでたくさんの思い出を作り、今またお子様方は元気に登校していらっしゃることでしょう。
私が出産した数十年前から、少子化少子化とずっと問題になっています。
少子化なら、学校に通う生徒も少なくなり、先生があまってしまうのでは?と思うのですが、そうではありません。
私が住む地域ではずいぶん前から「先生になりたい若者が減り、先生が不足している」状態です。
しかし今、それは私が住む地域だけではなく、全国的に「学校の先生が足りない」のです。
目次
退職者が多い、休職者も多い
学校現場ではかって大量採用の時期に教職についたベテランが定年を迎え、ここ数年、大量に退職しています。
退職者に代わる新規採用も増やしているのですが、そうした教員が産休、育休をとる時期にさしかかっています。
また、病気による休職者も増えていて、このうち精神疾患が理由の休職者は過去最多です。
一方で、特別支援学級が増えています。
より多くの教員が必要になっているのです。
教員志望者が減っている
そして何より、教員を志望する人が減っています。
大学の教員養成課程で学んだ学生のうち教員になる人は、かつては8割近くいましたが、現在は6割にとどまっています。
授業だけでなく、部活動や保護者への対応など学校現場が多忙化する中、「大変な職業だ」というイメージが先行しているといわれています。
教員は休暇が取りにくい
学校教員は、普通の企業に比べて休みにくいかもしれません。
「男性も育休をとるべきだ」「介護休暇をもっととりやすい世の中に」と訴えている人は多いと思います。
でも、もしも自分のお子様の担任が、「介護休暇をとるので、明日から1か月休みます。代わりの先生がくるのでその間よろしく。」と休まれてしまったら、穏やかではいられない親御さんは少なくないでしょう。
大切なお子さんを預かっているという責任から、そう簡単に休めないのが現状だと思います。
国の「働き方改革」も教育現場ではそう簡単には進まないでしょう。
育休はともかく、介護休暇を取りにくいのであれば「教員の親御さんは、施設に優先的に入居」とか「教員が抱える介護現場にはヘルパーさんを格安で」とか、そういったシステムはどうでしょうか。
「そんなのズルイ!」って声が絶対にあがるだろうな。
4月26日㈬のNHK「みみより!暮らし解説」で「先生が足りない!子どもの学びの場どう守る」を解説していましたので、まとめてみました。
最近は他の番組でもよくとりあげられている問題です。