世の中にカメラ付き携帯電話が登場したのは24年前。
あれ、そんな昔だったっけ?
いや、そんな最近だったっけ?
当たり前のように毎日スマホを使っていると、それがなかった時代が思い出せません。
カメラ付き携帯を世に送り出したのは、J-PHONE と SHARP でした。
「弱小タッグが世界を変えた カメラ付き携帯 反骨の逆転劇」
4月13日放送のNHK『新プロジェクトX』をまとめてみました。

目次
写真を撮って送れる携帯電話
2000年。
写メールと呼ばれた携帯電話での画像付きメール送信が可能になりました。
撮った写真をメールで送れる、世界初の携帯電話は日本で生まれたのです。
J-フォン
1990年代から携帯電話が普及し始めました。
その市場は先行する2社に占められていました。
出遅れた感じで3番目に携帯電話を販売したのは、JRや鉄鋼会社が出資して作った「東京デジタルホン」という会社。社員は100人あまり。後のJ-フォンです。
通信状況は芳しくなく、「繋がらない電話」という不名誉なレッテルがつきました。
シャープ
シャープもまた苦しんでいました。
携帯電話市場に出遅れていたのです。
優れた液晶技術を活かしきれていませんでした。
共同開発
1997年、J-フォンとシャープによる携帯電話の共同開発が始まります。
しかし、NTTドコモのインターネットを楽しめる「iモード」が出回り、J-フォンを解約する人が続出します。
J-フォン端末課の高尾さんは、ロープウェイで絶景の眺めの素晴らしさを携帯電話のメールで相手に伝えている女性を見た時、「写真が送れる携帯電話を作ろう」と思いつきました。
景色の素晴らしさを文にするより、写真を見せた方が、相手に伝わるからです。

高尾さんは、コンパクトなカメラ付き携帯電話を作ってほしいと、シャープの山下さんにお願いします。
その設計を請け負ったのが、事務職からエンジニアに転向した宮内さんでした。
宮内さんは仕事部屋に籠り、取り組んだ結果、小さく薄い携帯電話にカメラを内蔵させることができました。
しかし、今度は肝心の通信に不具合が出る。
その後さらに改良をかさね、重さ74g、11万画素のカメラを備えた携帯電話が完成します。
2000年11月に発売。
カメラ付き携帯電話は大ヒット商品となります。
J-フォンは業界第2位に浮上します。
2024年
あの発売から24年。
携帯電話は進化し、動画も質の良い写真も送ることができます。
それが、SNSという文化を生みました。
カメラ付き携帯電話発売の翌年、J-フォンはイギリスの会社ボーダフォンに買収されます。
高尾さんはそれを機に会社を辞め、日本酒を作る会社を企業します。
そしてシャープも。
携帯事業部が収益を上げ会社を支えたものの、シャープもまた海外企業に買収されます。
エンジニアの宮内さんは、そのシャープで42年間勤めあげ、昨年定年を迎えました。
私の携帯電話
私の初めて携帯電話は、J-フォンでした。
その後何年も、ソフトバンクになってもなお、機種変しながら使い続けていました。
現在私が使っているのは楽天モバイル。
端末はシャープです。
それもあり、今回の新プロジェクトX が大変興味深かったです。
おじさんって、昔からプロジェクトX 好きですよね。
亡くなった私の父も大好きでした。

