わずか3時間で1週間分の食事のお惣菜を作る伝説の家政婦タサン志麻さん。
フランス料理店で働いていた元料理人。
そんなタサン志麻さんは予約をとれないほど人気の料理専門家政婦さん。
タサン志麻さんの料理はフランス料理はもちろん、和洋折衷、そしてデザートまで何でも手際よく美味しく、そして依頼人に合った味付けでできあがる。
2018年にNHKで放送された『プロフェッショナル仕事の流儀』を再度視聴しました。
忙しい家庭のお手伝い、お母さんたちの助けをしているタサン志麻さん。
予約はいつもいっぱい。
依頼を募集するとわずか数分で予約が埋まる「伝説の家政婦」。
志麻さんの仕事ぶりもさることながら、彼女たち家政婦さんに頼らざるをえない子育て家庭の多忙ぶりが、私の子どもたちの家庭とだぶって、心が痛くなりました。
志麻さんが担当されている女性は、仕事が遅くなり、保育園へのお迎えが夜9時になることもあるそう。
そこから自宅までは50分。
家の近くの保育園にはことごとく落ちたそうです。
電車に乗って真っ暗な道を3歳の子の手を引いて帰宅して、大急ぎで夕飯の支度。
志麻さんもまた、ご自分の小さなお子様を連れて仕事先へ向かいます。
志麻さんは、家政婦という仕事を恥じた時期もあったといいいます。
清掃を仕事にしている新津春子さんの時もそうだったのですが、いわゆる女性が当たり前にやっている家事を「仕事」にすることを「下」に見る人が多いのです。
私はたぶん料理専門の家政婦さんをお願いすることはないと思いますが、タサン志麻さんが「手際よく作るお料理教室」みたいなのを開催されるなら、参加してみたい。
ただ料理を作るのではなく、手際よく数品を作る…みたいなお料理教室。
2018年当時は旦那さんと息子さんの3人で、東京下町の古い家に住んでいらしたタサン志麻さんですが、現在は2男1女の母となり、田舎の古民家をリフォームして住むべく準備をしていらっしゃるそうです。
ご主人は15歳年下のフランス人、タサン・ロマンさん。
日本のアニメが好きで、日本語を勉強したいと思い学生ビザで来日していたところ、アルバイト先の飲食店で志麻さんに出会ったそうです。
年齢や国籍などまったく気にならないというご主人は、「強い」志麻さんに魅かれたそうです。
今年初めに放送されたバカリズムさんのドラマ『侵入者たちの晩餐』を思い出しました。
主人公たちが「家事代行サービス」の職員で、それぞれ掃除のプロ、料理のプロなのです。
賞味期限の近い物を使って、短時間で何品もの惣菜を作る姿に、自分もこれができたらなぁと羨望の眼差しで見ていました。