6月までの連続ドラマが最終回を迎え、7月から始まるドラマまでの間合いにTverなどで配信ドラマを楽しんでいます。
その中のひとつ、『山田太郎ものがたり』
2007年のドラマで、原作は2000年に完結しています。
当時私はリアルタイムで視聴していませんでしたが、再放送で全話見ています。
時代は変わった。
今改めて視聴すると『山田太郎ものがたり』は主人公がヤングケアラーです。
芸術家の父親は世界各地を放浪しており家にお金を入れている様子はない。
母親ば病弱らしいのですが、寝込んでいる様子はなく、いつも小綺麗にしている。
長男の山田太郎は、容姿端麗、学力優秀、運動神経抜群で、アルバイトしながら生計をたてて、家事もすべてこなし、弟や妹の面倒をみている。
ニノが演じる太郎は、性格パーフェクトで、弟や妹たちも性格ひねくれることなくいつも明るく素直。
これ、美談ですか?
ドラマ初放送当時は、楽しんで見ていましたが、今みると太郎の両親に腹が立ってしょうがない。
太郎が完全にヤングケアラーで、それを本人が受け入れているのをいいことに、両親が太郎に甘えすぎ。
途中ちょっとお金持ちになるのですが、それも他力本願で(意味あってる?)両親は何の努力もしていない。
熊川哲也氏のK-BALLETが『シンデレラの家』という作品に挑んでいます。
誰もが知る物語『シンデレラ』が日本の現実を生きるヤングケアラーを主人公にしてバレエにしています。
グリム童話の『シンデレラ』は主人公な何歳の設定なのだろうか。
ヤングケアラーは、本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っている18歳未満の子供のことですね。
昨日のNHKニュースで。
千葉県船橋市では、ヤングケアラーのために兄弟の預かりや送迎のサービスを利用する際の料金を無償化にする制度を始めたそうです。
船橋市が設けている「ファミリー・サポート・センター」は生後半年から小学生までの子供を別の住民に一時的に預かってもらったり送迎を担ってもらったりすることができるのですが、サービスの利用料は平日は1時間700円、土曜や休日は900円となっています。
これについて市は先月から、幼い兄弟の世話などをしているヤングケアラーがいる世帯が利用した場合、全額を負担し無償化しているそうです。
1991年~1997年に「花とゆめ」で連載されていた『赤ちゃんと僕』も、小学生で2歳の弟の世話をしており、ヤングケアラーですね。