内野聖陽さん主演の映画『海難1890』をAmazonプライムで視聴しました。
2015年の作品です。
その年は、日本・トルコ友好125年の年でした。
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映画は、実際にあったエルトゥールル号遭難事件の物語です。
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この先、映画のネタバレあります。
目次
エルトゥールル号遭難事件
映画の舞台は1889~1890年。
135年前の今日です。
エルトゥールル号は艦齢26年の老朽艦だったうえ、補給品の不足や乗員の経験不足などを理由に、航海自体を海軍内部で反対意見がありました。
11か月かけてようやく日本横浜港に入港し、1890年6月13日にアブデュルハミト2世からの皇帝親書を明治天皇に奉呈します。
1890年9月15日に横浜を出航するも、季節は台風の時期。
乗員600名以上が海へ投げ出され、この事故を知った大島村(現在の串本町)の人たちが懸命に、生存者の探索と負傷者の救済を行いました。
この事件からトルコの親日感情は今日まで続いています。
イラン・イラク戦争中における邦人救出事件
映画ではこの後日談があります。
エルトゥールル号遭難事件から95年。
イラン・イラク戦争中の1985年3月。
イラクが「48時間後、民間機を含む航空機を無差別に攻撃する」と宣言したのです。
このとき、テヘランには、200名以上の日本人が取り残されていました。
このことはエルトゥールル号遭難事件と結びつけられて「トルコは海の恩を空で返した」と言われることになりました。
映画の感想
この粋なキャスティングが素晴らしい。
「僕たちは初めて会った気がしない」という台詞、脚本の小松江里子さんに脱帽です。
映画の感想ではないけど、イランに取り残された日本人を救出しなかった1985年当時の日本政府はひどいと思う。