昨日のNHKニュースで「チャイルドペナルティー」について伝えていました。
「チャイルドペナルティー」って何?
チャイルドペナルティーとは、子どもを持つことによって生じる社会的・経済的に不利な状況を指します。別名「マザーフッドペナルティー」とも呼ばれ、母親がこうした状況に陥る可能性が高いこと示しています。米大学の研究ではチャイルドペナルティーを「子を持つことにより生じる賃金格差」と定義づけ、先進国で学歴等の性差が解消されても残る男女間格差の要因は、チャイルドペナルティーにあるとしています。第一生命経済研究所HPより引用
チャイルドペナルティーとは、働く人が子どもをもったことを機に経済的・社会的に不利になる現象ですね。
危機的状況になっている国内の少子化の要因になっているとの指摘もあります。
目次
仕事と育児の両立は永遠のテーマか?
キャリアと育児の両立は難しい。
女性が睡眠などいろいろな犠牲を払って仕事を続けている現状です。
育休を経由して、短時間勤務で仕事を再開しても、以前のような収入や職位が望めない場合が多いのです。
私の娘たちも育休明けから短時間勤務という働き方を選びました。
まずは「企業が変われば」
「キャリア」と「子どもを産む」という両方の願いを叶えることは、企業が長時間労働や転勤を求めている現状では難しいのかもしれません。
番組では早稲田大学の大湾秀雄教授がお話をしてくださっています。
女性の高学歴化は進んでいます。
自分がスキルや知識を身につけるとそれを活用したいという希望を持つ。
それが女性の活躍やあるいは育児との両立につながっていく。
しかし、企業の方がその変化に対応しきれていないのです。
結婚・出産を遅らせる行動につながって少子化がさらに進んでしまう。
労働力不足の中、女性が能力を発揮しづらい職場は優秀な人材を獲得できずイノベーションが生まれにくい。企業は危機感を強く持つべき。
キリンホールディングスの取り組み
キャリアと育児の両立を目標に取り組んできた企業も少なからずあります。
キリンホールディングスでは、転勤の回避が可能な制度を実施しています。
- 2013年~ 在宅勤務制度
- 2013年~ 別居結婚への支援
- 2013年~ 一定期間の転勤停止
- 2020年~ 希望地復帰支援制度
また人事評価が下がらないように2023年からの取り組みでは
- 多様性推進プラン
- LGBTQ+アライ本格始動
- 遠隔地勤務制度
- 男性育休取得の更なる促進
それ以外には「早回しのキャリア制度」という取り組みも実現させています。
若手社員に、早い時期からキャリアとしての経験を持たせる取り組みです。
制度を導入したことで、女性管理職比率が4.1%(2015年)から13.6%(2023年)と大幅に増えました。
他にはJR東海の育休制度期間考慮や千葉銀行での男性社員育児セミナー参加などを紹介していました。
ばぁばのお願い
各企業がこういった取り組みに積極的なのはとてもいいことです。
しかし私としては、それ以前に「子どもの病気に対応できる企業」を希望したいのですが。
キリンの製品を買うね
しかし、私は頑張っているキリンホールディングスに敬意を込めて、キリンの飲料を買おうと思います。
ちょうど非常用の飲み水が欲しかった。
私の妹は3人の子を育てながらフルタイムで働いてきたワ―ママでしたが、今は育児中の同僚を応援し、その穴埋めを頑張っています。
「子どもの病気で急に休まなきゃならないワ―ママ(ワーパパ)の辛い気持ちは私も良く知っているからね。」
こういった働き手の「善意」だけではなく、企業が改善していく姿勢を求めます。
そして、ワ―ママ(ワーパパ)も助けてくれた職場の人にどうか感謝の気持ちを示し、いつか自分が時間に余裕ができたら、困っている同僚さんたちを助けてあげてください。
妹は50代になってから「介護休暇」なども利用して、また周りに助けてもらうことになったしね。