有名な『ウエスト・サイド・ストーリー』ですが、2021年版は見たことがありませんでした。
Amazonプライムで視聴しました。
監督はスティーヴン・スピルバーグ。
コロナ禍に突入する直前、舞台では観ました。
若い頃、劇団四季が大好きだったので、鹿賀丈史さんや市村正親さんが出演された『ウエスト・サイド・ストーリー』の舞台は観ました。
サウンドトラックLPは四季バージョンも英語バージョンも持っていて、擦り切れるほどに聞きました。
なので、今でも全曲歌えます(笑)
しかし音痴なのだ💦 おまけに、もう高いソプラノ声が出ない。
この先ネタバレあります。
この作品の魅力は音楽。
そしてそれ以上にダンスです。
ミュージカルありきの物語です。
とくにプエルトリコ女性陣のダンスが圧巻。
物語の主軸は移民問題ですから、その問題提起は現代に通じる。
プエルトリコの若者たちも白人の若者たちも、おそらく10代?もしくは20歳そこそこ。
プエルトリコの移民集団はもちろん、白人の若者たちも決して裕福ではない。
学生はおらず、男女ともに仕事をしている。
10代で社会人でしょ。
そのわりにみんな考え方が幼い。
温厚な性格であるようなトニーも猛突突進タイプと言いますか、思い込んだら感情にまかせて行動してしまう。
なぜ、親友リフが殺されたからといって、自分まで相手を殺してしまうのだ?
しかもそのトニーをチノが殺してしまう?
最後にマリアが誰も殺さなくてよかった💦
映画でのマリアは17歳の設定?
『ウエスト・サイド物語』の母体である『ロミオとジュリエット』ではジュリエットが13歳(14歳に近い)。中学生だよ(◎_◎;)
で、ロミオがそれより少し年上?
彼らもまた幼い。
すべて10代の暴走。
決定的に違うのは、『ロミオとジュリエット』が名家VS名家の争いだったのに、『ウエスト・サイド物語』は社会の下層部分で生きている若者たちの争いであること。
そしてジュリエットが最後「死」を選ぶのに対し、マリアは「生きる」ことを選んだ。
いろいろ物語にツッコミはありますし、途中残虐な場面もありますので、そこは好き嫌いの分かれるところです。
それが気になるなら、話しの筋以上に歌やダンスを楽しみたいなら、『ウエスト・サイド・ストーリー』は映画より舞台の方がいいと思う。
歌もダンスも、昔の俳優さんより、今の俳優さんの方がずっと上手だな。
それでも『ウエスト・サイド物語』といえば、ジョージ・チャキリス演じる元祖ベルナルドのダンス名シーンが思い浮かぶんだよね。
元祖『ウエスト・サイド物語』では、歌の多くが吹き替えでした。
それはいろいろと波紋を引き起こしたようです。
1961年の『ウエスト・サイド物語』は、当初はナタリー・ウッド(マリア役)自身が歌う予定であり歌の収録も行ったが(音源が残っている)「より完璧な映画にしたい」という会社の判断により、マーニ・ニクソンの歌声に吹き替えられた。ウッドは自身の歌に自信を持っていたため、実際に映画を見て吹き替えられているのを知り、失望で席を立ったという。Wikipediaより引用