水曜ドラマ23の『À Table!~ノスタルジックな休日~』を見ています。
ジュンとヨシヲ夫婦の、休日に作るご飯を紹介する癒し系ドラマです。
40代の夫婦の淡々とした生活。
ドラマのメインは吉祥寺あたりの散歩と、センスのいいちょっと古い家(古民家ではない)での食事。そしてそんなふたりの会話。
前作の『À Table!~歴史のレシピを作ってたべる~』は西洋史の中に登場する料理レシピでしたが、今回はまた趣向が違って、『暮しの手帖』のレシピ集が原案となっています。
番組の中で出てくる料理イラストの横に書かれている料理名は『暮しの手帖』初代編集長・花森安治さんの自筆だそうです。
核家族がしだいに増え、親から子へと料理を伝える機会が失われつつあった昭和20年代から30年代。
花森安治が目指したのは「おかずの学校」のような本でした。
多くのお客様に支持される一流店の料理人に、家庭向けの料理を考案してもらえば、本当においしい上質なレシピになるのではないか…と考えたのです。
今ネットで紹介されている人気レシピは「レストランで食べるような料理」ではなく、「簡単」「安価」「時短」のレシピが人気です。
花森安治はそんな時代の先駆けの発想で『おそうざい 十二ヶ月』を提案したのかもしれません。
『À Table!~ノスタルジックな休日~』第6話では、トルコの伝統的お菓子、ターキッシュディライトが登場しました。
前作『À Table!~歴史のレシピを作ってたべる~』で登場した教授のトルコ土産です。
教授の「イスタンブールの何が素晴らしいってね、犬や猫が街の人たちと一緒に暮らしているの。共存しているの。ここはもう人間だけのものじゃないぞ!っていうね。」という言葉が印象的でした。
「トルコの猫は幸せね。」
藤田ヨシヲを演じている中島歩さんは国木田独歩の子孫になるそうです。
国木田独歩についてはまた明日。