暮らしと勉強、猫と一緒に~Bettyのブログ

実家の母を介護するために北海道から引っ越してきました。その介護も終わり、片づけと大学通信教育部の勉強と猫と。そんな雑記ブログです。当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

NHK『広重ぶるう』

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「空ってのは誰がこんな色に決めたんだろうなぁ。」

広重(歌川広重)のそんな台詞から始まるNHKドラマ『広重ぶるう』

「ぶるう」は「青」の「ブルー」です。

 

 

ドラマの主演は阿部サダヲさん、妻の加代に優香さん。

原作は梶よう子さんの小説『広重ぶるう』

 

 
目次

広重の売れない時代

「歌川」といえば、国貞か国芳か。いやいやいや鬼才葛飾北斎には敵わないであろうと、そんな時代に家業の火消しで生計を立てながら地味に絵を描き続ける下級武士の歌川広重
そんな広重が、ベロ藍という舶来絵具(ベルリンってとこで作られたんだってよ)で描かれた絵に魅せられます。
「この藍で俺に名所絵を描かせておくれ!」そう頼み込むのですが、それはすでに北斎が描いていたのです。

保永堂の竹内孫八

歌川広重を見出したのは、保永堂の竹内孫八でした。
小さな版元でしたが、天保4(1833)年から天保5(1834)年にかけて広重の横大判錦絵揃物「東海道五十三次之内」を版行します。
ドラマでは最後水野忠邦の政策(天保の改革)により、華美・贅沢・奢侈は禁止され、そのため孫八は仕事を辞めていきますが、その後嘉永7(1854)年まで長生きしますよ。享年74。
 
■受験生は覚えてね■
天保の改革てんぽうのかいかくは、江戸時代天保年間に行われた幕政や諸藩の改革の総称である。享保の改革寛政の改革と並んで、江戸時代の三大改革の一つに数えられる貨幣経済の発達に伴って逼迫した幕府財政の再興を目的とした。
 

内助の功

ドラマ前半は、加代との夫婦愛が中心であり、夫婦愛というより、加代が献身的で内助の功で広重を助けるというエピソードが盛り込まれています。
どんなに貧乏であっても、笑顔で広重のためにお金を用立てる加代。
日本人はどうしていつの世も、妻による「内助の功が好きなんだろう。
 
政治の表に出た、淀殿北条政子日野富子は「日本三大悪女」と呼ばれ、山内一豊の妻のような女性が絶賛される。
意地悪な見方をすれば、内助の功が男性をダメにした場合があったかもね。
 

コレラにやられる

広重は61歳で亡くなります。
ドラマでは幕末の「安政の大地震」に遭遇して、また絵描きとしての意欲を燃やす晩年の広重が描かれます。
広重が亡くなったのは安政5(1858)年9月6日。
166年前の今日です。
流行の疫病、コレラでした。

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金沢八景

1836年の作品、横大判8枚揃物『金沢八景

金沢の地は風光明媚であり、また鎌倉時代の重要な拠点であったころから、古くから景勝地として知られていました。

金沢八景」とは、金沢の八つの勝景を当てはめたもので、1694年頃に明の僧心越禅師しんえつぜんじが能見堂からの金沢の眺望を八景になぞらえて命名しました。

歌川広重の「武州金沢八連作」によって世に広がりました。

 

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葛飾北斎を描いた映画『HOKUSAI』については、いずれまた。