月9ドラマ『海のはじまり』が終了しました。
好き嫌いがあるのは当然ですが、このドラマの特徴として、ネットで『海のはじまり』についての記事が出るとその感想欄がそれぞれすごい長文で、賞讃であったり批判であったり、どっちにしても「考えさせられる作品」であることがよくわかります。
この先、『海のはじまり』と『そして、生きる』のそれぞれドラマのネタバレがありますので、ご注意ください。
目次
海のはじまり
『海のはじまり』については何度かブログ記事にしました。
数多くある批判は、水季であったり水季の母であったり(私も水季の母にはとくに共感できません。でも最終回の「意地悪ばっかり言ってごめんなさい」で涙腺崩壊した。大竹しのぶさんの演技力にただただ脱帽。)さらには、津野くんまでどうも夏くんに冷たすぎて、主人公の夏くんが可哀想でなりませんでした。
しかし、その夏くんが最終回の冒頭、夢の中で水季と海と自分の3人で幸せな家庭を築いているというのは、夏くんを許しがたく、弥生ちゃんが夏くんとの「別れ」を選んで本当によかったと心底思いましたよ。
結局、夏はずっと水季をひきずっているのだ。
弥生ちゃんが夏くんとの別れを選んだのは、海だけが原因なのではなく、夏くんの中に水季がいるからなのだ。
このドラマは、がん検診の重要性などさまざまなメッセージを発信していますが、その中のひとつが「血の繋がり」だと思います。
夏くんの実家はその「血の繋がり」を乗り越えて仲が良い家庭を築いているのに、その真逆にあるのが、海を取り巻く人たちだと思うのです。
弥生ちゃんが「私の寂しいを決めつけないで(笑)」と、コロッケを作ってひとりで食べる場面にホッとします。
「しっかりしてくれ。」と夏くんに言う弥生ちゃんの笑顔が好きでした。
そして、生きる
ネット感想で多く見かけるのは「弥生ちゃんがかわいそう」です。
弥生ちゃんを演じているのは、有村架純さん。
その有村架純さんが5年前に、水季と同じ生き方を選ぼうとしていたドラマに主演していました。
私はそのドラマ『そして、生きる』をAmazon Primeで偶然見つけて、全6話をイッキ見しました。
ひとりで子供を生み育てようとする