暮らしと勉強、猫と一緒に~Bettyのブログ

実家の母を介護するために北海道から引っ越してきました。その介護も終わり、片づけと大学通信教育部の勉強と猫と。そんな雑記ブログです。当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

『102歳、一人暮らし』

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中国新聞で連載されていた石井哲代さんの暮らしが本になりました。

『102歳、一人暮らし』

 

 
図書館で借りてきて読みました。
石井哲代さんの暮らしは『哲代さんのひとり暮らし』と題して映画化されることになったそうですよ。
 
大正9(1920)年生まれの石井哲代さんは、100歳を超えても広島県尾道市で一人暮らしをされています。
私の母より6歳お姉さんだな~。伯母(母の姉)と同じ年くらいかな。伯母は70代で亡くなったけど。

広島県尾道市~photoACのフリー素材画像より

石井さんは20歳で小学校教員となり、56歳で退職しました。

26歳で同じく小学校教員の良英さんと結婚しますが、子供はなく、83歳で夫を見送り、その後一人暮らしをされています。

 

毎朝の味噌汁はもちろん、自家製の野菜でおかずを作り、季節の柏餅も干し柿おせち料理の黒豆もすべて手作りだそうです。

性格はとにかく明るく前向きです。

旦那さんのことが大好きだったのでしょう。良英さんの名前がよく出てきます。そしてお姑さんの話もよく出てきます。(お舅さんは古武士みたいな人だったとか)

人間とのコミュニケーションが好きなんでしょうね。

お友達や近所の人との交流が盛んです。

ご近所の人からは今も「先生」と呼ばれているそう。

 

そして、姪っ子さん(哲代さんのお兄さんの娘さんと弟さんの娘さん)たちがとてもよく哲代さんの面倒をみてらっしゃる。

「いよいよ一人暮らしができなくなったらウチに来てくれればいい」とおっしゃる姪っ子さん。

 

哲代さんは子供を授かることができなかったことをとても申し訳なく思っていらっしゃるようで、旦那さんは亡くなる前に「子どものことは気に病まんでもええ」と言ってくれたそうですが、自宅の仏教本の表紙の裏には哲代さんの字で「御先祖様すみませんでした 良英さんすみませんでした」と書いてあります。

女性が謝る必要はないし、それを旦那さんが「子どものことは気に病まんでもええ」というのも違うと思うのですが(子供を授からなかったのは女性の責任ではないのだから)、そんな時代に生きていた哲代さんはどんなに辛かったことでしょう。

食べること、電子ピアノを弾くことや脳トレが好きで、柔軟体操を欠かさない哲代さん。
座って両脚を伸ばして前屈をすると、脚と頭がピターっとつくそうです😲
 
何度か入院もされ、要介護1となった最近は配食サービスやケアマネさんにもお世話になっているそうです。
100歳を過ぎて一人暮らしができるのは、理想かもしれませんが、そんな人生を送れる人はそれほど多くないでしょう。
姪っ子さんたち(60代70代)がいてくれるのも心強い。
 
これからの時代は、兄弟との繋がりも昔ほどには強くないし、そもそも兄弟が少ないし。そうなると甥っ子や姪っ子のいない人も多いでしょう。
 
人生100年時代。
少子高齢化の日本は、施設入所にしろ一人暮らしにしろ、肉親以外に頼れる行政を充実していく必要があると思います。
 
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高齢化した日本を支えるための行政を期待するなら、少子化を打破しなくてはいけない。

働く担い手がいないと、税収が見込めませんから。

さて、もうすぐ選挙ですが…