この時期になると「年賀状欠礼のお知らせ」が届きます。
今年もまた、同級生のお母様が亡くなったとの知らせが届き、彼女の頑張った介護に思いを馳せています。
彼女は同居介護でした。
東京大学名誉教授の上野千鶴子さんと東京家政大学名誉教授の樋口恵子さんが「人生やめどき」をテーマに対談されたネット記事を読みました。
目次
103歳で施設に入所
その中でドキュメンタリー映画『人生をしまう時間』に出てくる103歳のお母さんのお話がありました。
お母さんは「私がいなくなればみんなが幸せになれるから」と言い施設に入ることになります。
お世話をしてきたのは息子さんの奥さん、つまり103歳のお母さんのお嫁さん。
お嫁さんは70代らしいですが、ひと昔前なら、70代は介護してもらう年齢でした。
70代で103歳の親を介護するのは、体力的にも精神的にもキツすぎると思います。
樋口恵子さんの意見
樋口恵子さんは
「おそらくお嫁さんは20代前半くらいで嫁いで以来半世紀ほどの間ずっと姑のそばで嫁をしてきたのだろうと想像できます。そうしてたぶん子供を育てあげ、夫とふたりだけの穏やかな老後が来るのを待っていた。ところが姑はいつまでたっても元気で、とうとう103歳にまでなった。追い出す形に見えるかもしれないけど、最終的には施設に、という結論に至った。お母さんの身になったら憐れかもしれません。でも私は嫁を責めることもできないと思う。」
と言います。
上野千鶴子さんの意見
上野千鶴子さんは辛口で
「わたしだったら、103歳のお母さんを長年住み慣れた家から追い出すくらいなら、息子夫婦が家を出て、お母さんと世帯分離すればいいと思います。」
と言います。
上野千鶴子さんの意見は、103歳のお母さんが元気でヘルパーさんなどの行政を頼ることができれば、独り暮らしできるという前提でしょう。
103歳でそれができる人は少ないのでは?
上野千鶴子さんはご自分は自宅での孤独死を希望しているのだと以前語っていらっしゃいましたね。
私の介護経験
私は50代半ばから6年にわたり、実母を自宅介護して看取りました。
でもそれは、私が50代~60代という年齢であり、子育てが終了した状態であり、主人の理解があったからこそ、叶った自宅介護でした。
私の将来は
私自身は将来は、施設で過ごしたいと願っています。
今ジムでいろいろな人との関わりを楽しんでいますし(人つきあいに自信アリ?)、手芸や工作、体操も嫌いじゃありません。音痴なのでカラオケは苦手だけど(笑)
しかし、自由な時間に好きなだけお風呂に入りたい、好きな物を好きな時に食べたい、散歩や買い物に自由に出かけたい…などの希望はおそらく施設では無理でしょう。
私はお風呂が大好きなのです🛀
また金銭的な問題もあります。
18日㈪のNHK『あさイチ』に出演されたご夫婦が、「自分の老後は施設で」と希望されていましたが、夫婦で施設に入ると1か月40万円ほどは覚悟しなくてはいけないという(◎_◎;)
40万円ですめばいいのですが、私が住んでいる地ではそれ以上の施設がほとんどです。
教育費にもお金がかかりますが、教育費は将来を見据えることができます。
しかし介護費用は、この先10年続くのか20年続くのかわからないのです。