図書館で、多良美智子さん著『87歳、古い団地で愉しむ ひとりの暮らし』を借りてきて読みました。
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多良美智子さんは昭和9年生まれ。
長崎で被爆を体験され、お兄さんを戦争で亡くし、その後結婚したご主人の仕事の関係で(ご主人が勤めた会社が次々に倒産)神奈川県に引っ越してきました。
それから50年以上、賃貸の団地で暮らしています。
料理が好きで、インテリアが好きで、ご主人を亡くされて現在は独り暮らしですが、毎日を楽しんで過ごしていらっしゃいます。
その旦那様が亡くなった時、今から10年ほど前でしょうか。
お葬式(家族葬)を22万円ですませたというので、びっくりしました。
私は昨年母を亡くし、通夜を行わない1日葬の家族葬で送りましたが100万円以上かかったのです。
10年以上前に亡くなった父も家族葬で送りましたが、やはり100万円以上かかりました。
参列者の少ない家族葬といえど、
- 斎場や祭壇、装飾、火葬料などの「葬儀一式費用」
- 飲食代や香典返しなどの「おもてなし費用」
- お布施などの「寺院費用」
などがかかります。
多良さんの場合は、お通夜はやらず、祭壇も作らず、自宅で家族葬を執り行ったとのこと。
お坊さんも呼ばず、戒名もないのだそうです。
私はお坊さんへのお布施だけで20万円かかりました。
花や写真は自分たちで用意したそうで。
私の母の時は、火葬場の順番待ちが長く、それまで母を保管するためのドライアイス代などがかなり高くつきました。
そういった事情は仕方ないとしても、安くしようと思えばできるものなのですね。
先日書類の整理をしました。
しかし、葬儀関係の書類はまだとっておこうと思います。
これから先、親戚に不幸があった場合に「あそこからお香典いくらもらったっけ?」と過去を振り返ることがあると思うからです。
多良美智子さんのように、元気に毎日を過ごしているシニアの方の生活は、とても興味があるし、リスペクトします。
自分もそのような生き方をしていきたいです。
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