『東京サラダボウル-国際捜査事件簿-』は黒丸氏による日本の漫画作品で、現在NHK総合にてテレビドラマが放送中です。
第3話と第4話の前後編による誘拐事件は、映画作品にしてもいいくらい、その闇と問題提起で考えさせられる作品となりました。
日本人とその妻(日本に帰化した中国人)の1歳2か月の一人息子が誘拐された事件です。
目次
『東京サラダボウル』第3~4話「赤ちゃんとバインミー」
日本の紙オムツは品質がよく海外で人気だというので、ドラッグストアで外国人による集団万引きが発端。
一時期、中国人による紙オムツ大量買い占めが話題になりましたよね。
それが誘拐事件と結びつきます。
中国から帰化した妻は、安全な国日本でこんな誘拐事件に遭遇するとは思いもよらなかった。
中国の誘拐事情
誘拐はどこの国でもある事件ですが、中国では児童誘拐と人身売買が昔から根強い。
世界でおきている人身売買は性的搾取が大半ですが、中国は事情が特殊です。
男の子は跡継ぎのいない富裕層や、働き手不足の農家に売られ、女の子は10代で結婚相手として狙われる子が多い。
親たちは自分の子どもがどこで何をしているかわからないままに探し続けている。見つかるのはほんの一握り。
中国の「一人っ子政策」
中国という国が怖い。
「一人っ子政策」の結果がこれかよ。
1980年ごろから始まった「一人っ子政策」
政策に従わず第2子を出産した場合には、通常年収の3~6倍にあたる罰金などが科されます。
結果、”1人しか持てないのであれば、いつか嫁いでしまう女児よりも、お金を出してでも老後の面倒を見てくれる男児がほしい”というニーズが農村を中心に広まったのです。
「一人っ子政策」そのものが「悪」だと思いますが、老後の面倒を見てくれる?跡取りだ?そんな男児がほしい?とは我儘極まりない古い考えで子供誘拐を容認するような富裕層に憤りを感じます。
誘拐の刑罰が軽すぎる
さらに許せないのが、誘拐された子どもを買った人への刑罰が軽いのです。
中国の刑法によりば「誘拐された児童や女性を購入する行為は3年以下の有期懲役、または刑事拘禁や収監に処する」とされています。
しかし同時に「買われた児童らに虐待行為をせず、かつ救出を妨げない者に対しては処罰を軽くする。また買われた者の希望に応じて、彼らが元の居住地に戻ることを妨げない者に対しては軽を軽く、あるいは処罰を軽減することができる」とも書かれているのです。
誘拐された被害者は、「一人っ子政策」によって、もう1人子どもをもうけようと思ってもそれは許されなかったのです。
鶏レバーペーストと大根人参のなますをパンではさむって?
味が想像つかない(◎_◎;)