私の母は97歳で亡くなりました。
パソコンもさわったことありません。
キャッシュカードは持っていないのでATMは使えず、ずっと銀行の窓口でお金をおろしていました。
認知症になる直前に、妹が母の口座のキャッシュカードを作りました。
そんな母ですから「デジタル遺産」なんて、もちろんありません。
ネット通販は経験なし。
クレジットカードどころか、銀行口座引き落としという手続きすらできなかたのです。
3月13日㈭にNHK『あさイチ』で放送していた「デジタル遺産のトラブル」について、まとめてみました。
サブスクだったり、ネット銀行口座だったり、ネット証券口座だったり、小さなスマホの中にある「デジタル遺産」
国民生活センターにはここ数年相談が多くなっているそうです。
たとえば
- 亡くなった父親が契約していた通販サイトにログインできない
- 故人のサブスクを止めたいがIDとパスワードがわからない
亡くなった人がインターネット上で利用していた有料サービスや保有資産がわからないことで起きうるトラブルです。
中には、故人のスマホすら開けないケースもあります。
パスワードがわからないので、ロックの解除ができないのです。
番組で紹介した例では、故人がプロバイダー、スポーツくじ、動画配信サービス、ネットオークション、ストレージと5件の有料サービスを利用していたことがわかりました。
それらのIDとパスワードがわからないので、手続きができず、問い合わせもチャットのみだったりして、支払い先の変更や解約に4か月もかかったそうです。
まずはスマホのロック解除が、登竜門です。
適当な番号を入力して、中のデータが破損してしまう可能性もあります。キャリアショップでは対応してくれません。
スマホを開けて、そこでアプリやメールなどを確認して、故人のデジタル遺産を把握します。
番組では、「名刺サイズの紙に(スマホの)パスワードを記入して修正テープで上から塗りつぶしておく」という方法を紹介していました。その紙をお財布などに入れておくのだそうです。
私は、エンディングノートを作りました。
そこに、ありとあらゆるIDとパスワードを記載しています。
ただパスワードをそのまま記録しているのではなく、身内であればわかるであろう暗号で記しています。
母のような「デジタルまったくできないシニア」ではなく、これからのシニアはデジタルにも精通している人が多いでしょう。
子どものいる人であっても、それらを生前に伝えておく人は少ないのではないか?
私はエンディングノートの存在は娘に伝えてあります。
中身は見せたことないけど(笑)
親の資産なども、生前というか認知症になる前に把握しておくことは大事だと思います。
私たち夫婦は、それを怠ったために、義父がパチンコ女に大金を巻き上げられたのです。