とても楽しみにしていたドラマが始まりました。
多部未華子さん主演の『対岸の家事~これが、私の生きる道!~』です。
初回面白かったです。
この先少しだけ、ネタバレあります⤵
目次
主演、多部未華子さん
専業主婦を演じていらっしゃる多部未華子さんご自身は、「ワーママ」であり、番組のインタビューで、専業主婦をリスペクトする発言ではありましたが、ちょっと歯切れの悪さを感じました。私個人の勝手な見解です。
多部未華子さんは、バリキャリ職業婦人を演じても(『これは経費で落ちません!』『私の家政夫ナギサさん』)、職も恋も長続きしない自由人を演じても(『スロウトレイン』)、外れのない安定の演技です。
今回の、完璧に家事をしながらも専業主婦という立場に苦悩する母親もぴったりです。
ワーママの苦悩
ワーママを演じてらっしゃる江口のりこさんが「ゲームオーバー…」とつぶやく場面で私は涙目になりました。
そして、会社に保育園から電話がかかってきてやむを得ず早退を申し出た時の周囲の反応に私は涙がこぼれました。
同僚の今井君演じる松本怜生さん、朝ドラ『おむすび』でファンになりました😊
さらに、「仕事は会社でするもの。その会社を休んでいたらその人は働いていない。休んでるっていうふうに世間は思う。」の台詞に号泣しました。
下の子が熱を出して保育園を早退させる時には、元気な上の子も早退させなければならないのです。←昔、二女の保育園で双子ちゃんを育てているワーママさんもいつも苦労されていました。結局お仕事を辞めたそうです。
正規社員ワーママとパートのワーママと専業主婦
ただ、ワーママの礼子(江口のりこさん演)が専業主婦の詩穂(多部未華子さん演)を下に見ていたのは初対面の時からで、それは現実にもあるかなと思います。
現実にも、たぶん正規のフルタイムで働く女性は、パートで働く女性のことも専業主婦のことも下に見ている人は少なくない。
ワーママや独身バリキャリ女性が、専業主婦が家で家事をこなす姿を口では「偉いわねぇ」「尊敬するわぁ」と言う。
そして「私にはできない」と続ける。
私は長くパートで働いていましたが、パートのワーママは専業主婦でもなくバリキャリの職業婦人でもなく、かなり中途半端な立ち位置だと思います。
世の中で非正規労働者がどれだけたくさんいるか、安い賃金で働く労働者がいることで、安い商品や安いサービスを受けられるのだということをわかってほしい。
私の子育て時代
私が若い頃は、まだまだ「3歳児神話」が根強く残っている時代で、私は妊娠した時に義父に「鍵っ子だけにはさせるなよ。」と釘を刺されました。
「鍵っ子」ってもう死語?
私が短時間のパートで働きだしたのは、長男が中学生になってから、末っ子の二女が小学3年生の終わりでした。
それ以降は徐々に働く時間を増やしていき、最終的には扶養控除も外れてフルタイムで働いていました。
これは私世代では、周りを見てもスタンダードなコースでした。
平成前半の「主婦の生きる道」標準版です。
長男が生まれた頃に産休育休とって働く女性はまだまだ少なかったし、長男が中学生の頃には逆に同世代の専業主婦はほとんどいませんでした。
『対岸の家事』の原作は朱野帰子さん。
ドラマになった『わたし、定時で帰ります』が有名です。