映画『ゴールデンカムイ』を配信で視聴しました。
最近のクマ被害のニュースに心が痛む思いですが、この時期に『ゴールデンカムイ』でのクマの描写はちょっと辛かった。
ネタバレなしで、作品を考察します。
目次
『ゴールデンカムイ』
原作は北海道出身の野田サトルさんによる漫画。
野田さんのご曾祖父様は日露戦争に出兵した屯田兵だったそうで、「土方歳三」「脱獄王」「埋蔵金伝説」「アイヌ」といった関心あるジャンルを絡ませて、物語『ゴールデンカムイ』ができあがったのです。
私はとくに「アイヌ」に絡めたエピソードが興味深かったです。
「脱獄王」は矢本悠馬さん演じる
物語の背景
舞台は日露戦争後の北海道。

逃げ出した囚人たちを追いかけて広い北海道を探すという。
囚人が隠れるには、小さな集落だとよそ者は目立つから、大きな街で人に紛れるであろうと目星をつける。
北海道で大きな街といえば、札幌、函館、旭川。

そして小樽です。
なので、主人公ふたりは小樽で囚人たちを探すのです。
隠された金塊の場所を知るために。

アイヌ文化

松野博一官房長官(アイヌ製作推進本部長兼務)は「アイヌ文化が紹介されていることもあり、一般の方々がアイヌ文化に関心を高める上で効果があがった」と作品連載完結について言及しています。毎日新聞(2022年4月7日)
鈴木直道北海道知事も原作のファンであると語っています。マイナビニュース(2024年1月31日)
映画では、アイヌの食文化や生活について語られる場面が多くあります。
リスの肉をツミレにして食べるとは(´;ω;`)ウッ…しかも普段は「生」で食べるってか?

動物たち
物語には熊やリスなどの野生動物以外に、エゾオオカミのレタㇻも登場します。
エゾオオカミは古くからアイヌの人たちと共存していましたが、明治10(1877)年から明治21(1888年)の間に開拓使によって賞金がかけられ駆除されました。
その他、獲物にしていたエゾシカが大雪のため大量死したり、狂犬病やジステンパーなどの病気もあり、複数の要因で根絶したと思われます。
エゾシカの農業被害などの背景に、オオカミを再導入するという意見もあることに、ちょっとびっくりです。
https://www.ritsumei.ac.jp/file.jsp?id=577620&f=.pdf
また、クマによる被害を受けて、北海道ヒグマ対策室にクレームが殺到するという現実も悲しい。
「無能集団が!」「命を何だと思っている」クマ駆除めぐり暴言などが明らかに 北海道に苦情殺到(STVニュース北海道) - Yahoo!ニュース
『ゴールデンカムイ』の埋蔵金伝説は、「シャクシャインの埋蔵金伝説」からヒントを得たのでしょうか。
以前私は「シャクシャインの戦い」についてブログに記しましたが、その時にシャクシャインはのちの戦いのために、莫大な砂金をシプチャリ川上流の山中に隠したという噂です。

