10月31日㈮のNHK『あさイチ』のプレミアムトークのゲストは堺雅人さんでした。
その時に堺雅人さんが主演した映画『武士の家計簿』のお話がありました。
数年前に私も観たのですが、懐かしくて再度観なおしました。
以前に観た時は確かAmazonプライムだったのですが、今はAmazonプライムでは『武士の家計簿』は有料レンタルでしたので、U-NEXTで視聴しました。今月いっぱいなら無料で視聴できます✌
この先ネタバレあります。ご注意ください。
目次
映画『武士の家計簿』
『武士の家計簿』は磯田道史先生が、東京都神保町の古本屋で見つけた古文書「猪山家の家計簿」を元に著された教養本『武士の家計簿 加賀藩御算用の幕末維新』が原作です。

天保年間(1830年12月10日から1844年12月2日)の加賀藩が舞台。
加賀藩の算盤侍(御算用者=経理係)の物語です。彼らの多くは薄給の下級武士です。
映画は江戸時代なので算盤が2つ玉&5つ玉なのだ!私の実家には昔1つ玉&5つ玉の算盤がありましたよ。
猪山直之

猪山直之の父はかつて藩主斉泰の正室溶姫の婚礼の準備役を命ぜられたことがあり、その時に江戸屋敷の門の外側のみ赤く塗る節約手法を見出した功績により、猪山家当主で初めて知行地を得ています。
主人公直之は無給の見習い時代から「算盤バカ」と言われるほどの働きぶりをします。
さすが半沢直樹!平成では銀行マンだもんね。
直之は異例の出世をしますが、猪山家の家計は火の車、そして藩の財政の厳しさにも直面することになり、倹約を強いられます。
猪山家は家財道具や着物を売り、弁当は玄米のおにぎりとふかし芋という質素な暮らしをすることで借金を返済します。
そして、藩主前田家にも「質素倹約」を取り入れ、食事にも工夫がなされます。
直之の長男成之もまた算術や論語以外に、家計簿つけや倹約を学びます。
猪山家のその後
幕末から明治へと時代が変わる中、猪山直之成之親子は意見が対立しますが、加賀を離れた成之は新政府の大村益次郎に算用者として見出され、大村益次郎暗殺後も海軍主計大監として活躍します。
直之が明治11年に亡くなった後猪山家は東京に移住、成之は明治の世を見届け大正9年に亡くなるのです。
評価は好き嫌いが分かれる作品だと思います。ちょっと地味だし。
質素倹約のシーンが思ったより少なかったのですが、物語としても私は面白かった!
とても頭が良い方なのだなとお見受けします。
昔、何かの番組で堺雅人さんの学生時代のお友達が「(堺雅人さんの)愛読書は中原中也」とおっしゃってました。
あ~中原中也の役とかやってほしい。
わずか30歳で亡くなった中原中也を堺さんが演じるのは年齢的に無理か?
映画『ゆきてかへらぬ』では木戸大聖さんが中原中也を演じていらっしゃいました。
『ゆきてかへらぬ』は主人公の泰子がひどい女すぎて、ちょっと私には無理だった。史実だから仕方がない。そしてその泰子との関係がその後の中原中也の作品に大きく影響しているのかもしれません。

