暮らしと勉強、猫と一緒に~Bettyのブログ

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明治の減税騒動~地租改正~

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私達は税金を毎年どのくらい納めているのでしょうか。

消費税を含めるとそれらはどのくらいの額になるのか、ちょっとピンときません。

 

今から150年前の明治時代初頭。

日本人は税金の納税方法が大きく変わる事態に直面します。

新政府が地租改正を導入、年貢で納めていた税金をお金で納めるという近代的な方法に大転換されたのです。

 

目次

 

伊勢暴動

明治9(1876)年12月18日。

古くから賑わった商業の街であり、財閥三井家発祥の地とも知られる三重県松坂市。

その地域の農民達が翌日に控えた租税取り立ての延期を戸長らに申し入れます。

149年前の今日です。

その年の台風の影響で思うように米が獲れなかったため減税や税金取り立ての延期を申し入れたのですが、その話し合いがもつれ、翌19日の農民達の暴動・放火へと発展しました。

ターゲットとなったのは三井銀行。なぜなら三重県の納税の窓口が三井銀行だったからです。

税金の重さへの怒りが銀行へ向けられました。

三井銀行一帯は火の海となります。

 

この伊勢暴動(東海大一揆とも)をきっかけに、重い税に不満をもつ人たちによって各地で一揆が起こります。

四日市では農民たちが懲役場まで打ち壊します。

騒動は木曽川を超え、愛知県までも。

記録によると、破壊や焼き討ちは2,299件にのぼっています。

暴動鎮圧のため、政府は軍隊を出向かせます。

結果、処罰を超えたのは5万人を超えます。

 

「怖すぎるわ!」

 

年貢から税金へ

欧米ではすでに金納の仕組みが整っていました。

欧米列強に追い付くために日本の課題は「殖産興業」と「富国強兵」の実現でした。

そのために安定した税収が必要だったのです。

 

日本の年貢制度の場合、いくつか欠点がありました。

  • 輸送や保管にコストがかかる
  • 藩ごとに年貢率が異なり不公平

 

地租改正

大蔵省のトップにいた大久保利通井上馨はイギリスやアメリカの税制を研究します。

明治4(1871)年の廃藩置県により、藩の権限であった年貢から、国土はすべて政府の直轄となり、日本では明治6(1873)年7月、地租改正が公布され、税率は地価の3%と決められます。

それによって農民たちは土地所有権を認められるものの、土地に見合った税金を納めることになります。

土地所有者には「地券」が配られ、地価が記され、それによって税金を支払うのです。

 

地租改正によって、江戸時代から続いていた思い年貢から解放されるんじゃないの?

 

江戸時代には収穫物の減少に応じて、減税措置がとられました。

しかし地租改正では一定の金額の租税の納入が義務付けられているため減税措置は施されず、明治9年のように米価が下落すると農家の収入は減ってしまい、実質的な増税をもたらします。

その結果が伊勢暴動でした。

 

減税して、近代国家へ

不平士族たちがくすぶっている時期です。彼らが農民と一緒に戦うことを選んだなら、暴動は全国に広がり、止められなくなったかもしれません。

 

大蔵省を指揮する大久保利通の働きかけで、明治天皇は、明治10(1877)年1月4日、税額を地価の3%から2.5%に軽減するとの詔を発します。

地租負担は6分の1軽くなりました。

政府にとっては大幅な減収となり、官庁統合や役人の削減・給与カットを余儀なくされます。

 

大久保の決断から1か月半後、西郷隆盛ら不平士族によって西南戦争が起こります。

西郷の自決によって内戦は終結、地租改正事業を再開させるも農民との話し合いはその後も続き、明治14(1881)年にようやく全国の地価が定まり地租改正が完了します。

大久保利通はそれを見ることなく明治11(1878)年に暗殺されてしまうのだけど。

 

日本の地租改正についてはフランスの大蔵大臣レオン・セ―が「地租改正は至難の事業である。わが国でも幾多の障害に遭遇した。日本の地租改正は例のない成果だ。羨望に絶えない。」と称賛しています。

フランスならフランス革命がおこっちゃうもんね(^^;

 

明治20(1887)年に所得税が導入、明治32(1899)年に法人税が導入されています。

近代国家へと日本は進みます。

 

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NHKBS『英雄たちの選択』で磯田道史さんがおっしゃっていたのです。

「年貢は貢ぎものなんです。権力者に献納するみかじめ料みたいなもの。一方TAXは反対給付、払った以上は福祉に使ってもらったり医療に使ってもらったり…と税はあげたものではなく、国民の財産です。 ”強きものも弱きものを凌がず”(人民告諭書)なんですよ。」

この言葉は今の令和にも通じるのではないでしょうか。

 

お願い、税金は正しく使ってほしい。