先日、アリス・ベーコンについてブログ記事にしました。
アリス・ベーコンは2度来日し、日本について、いくつか書を執筆していますが、同時代に日本人や日本文化について執筆し続けたラフカディオ・ハーンの手法に類似しています。
ラフカディオ・ハーンこと小泉八雲は、NHK朝ドラ『ばけばけ』の主人公夫婦のモデルとなった人物です。
ベーコン自身、本の序文にて、ハーン作品に感化されたことを次のように明言しています。
「本作品で触れられた怪談を十分理解しようとするなら、読者はラフカディオ・ハーンの作品を参照すべきである。ハーンの『Japan:An Attempt at Interpretation 1904』は日本国民を精神面からもっとも包括的、かつ好意的に論じた研究書である。また『Glimpses of Unfamiliar Japan 1985』の1巻目にある「キツネ」はキツネ信仰の多様な側面に触れるものとなっている。」

当時、日本に関する本が極めて少なかった。
日本は、鎖国を終了させ、わずか30年ほどの間に台頭した未知の国でした。
欧米での日本への関心は高く、日本を多角的に、かつ総合的に描いた作品として、ハーンの書が先駆的な役割を果たしたのです。
また、ベーコンの日本滞在期間がハーンと一時的ながら重なった影響も大きい。
ちょうどそのころ、ハーンの記事が『アトランテック・マンスリー誌』に掲載され、毎年のように数社から日本関係の単行本が出版されていました。
晩年のハーン(教師を辞めてから)の旺盛な執筆活動が、ベーコンを刺激したのでしょう。
ベーコンはハーンの作品の中でもとくに母性愛や男女の愛をテーマとするものを中心に取り上げ、それを土台に独自の作品に仕上げています。
ただベーコンの作品では、設定や人物描写の追加により、ハーン作品の数倍の長さになり、また手を加えすぎたためにかえって残念な結果になっているという研究者の指摘もあり(^^;
「日本の女子教育の一助となるべく」来日したアリス・ベーコン。
ハーンの描く伝統社会に生きる女性をベーコンは女性の視点から創作したのでしょう。
にほんブログ村
『ばけばけ』は2月半ばから舞台が松江から熊本になりました。
ヘブン先生は熊本で執筆活動を頑張ろうと試みるも、なかなか思うような題材が集まらない様子です。
松江で良きバディであった錦織(吉沢亮さん演)に替わって、熊本篇で登場したのは橋本淳さん演じる英語教師の作山さん。
作山さんのモデルとされるのは、英語教師の佐久間信恭です。
佐久間信恭は当時の熊本の中では、極めて先進的な人物である。もともとは、横浜で英語を学んだ後に新渡戸稲造や内村鑑三らと共に札幌農学校に進学。同志社(現在の同志社大学)などで教鞭を執った後に、熊本高等中学校に赴任している。内村鑑三をキリスト教に導いたのは、この佐久間だとされている。
「セツとの散歩」だけが救いだった…「ばけばけ」では描きづらい、小泉八雲が熊本で味わった"3年間の孤立" (2ページ目) | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
札幌農学校で学んだなんて、佐久間信恭氏に急に親近感沸きました😊
佐久間信恭って、札幌農学校で学んだのに農業に興味なかったらしいよ。



