2024年の朝ドラ『虎に翼』は面白かった。
『あんぱん』も『ばけばけ』も面白かったけど、『虎に翼』は女性一代記であるとともにリーガルドラマであったことで、従来の朝ドラファン以外にも楽しめた作品だったと思います。

そんな『虎に翼』が終了して1年半たってから、スピンオフドラマとして『山田轟法律事務所』が20日㈮夜に放送されました。
この先、少しだけネタバレあります。ご注意ください。
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今までの朝ドラスピンオフドラマは「おまけ」「付録」という感じの軽いタッチが多かったような気がしますが、『山田轟法律事務所』はかなり重く、暗かった。
それゆえにSNSの感想では「しんどかった」「思っていたのと違った」という意見もありました。
しかし、本編の寅子の目線からは描き切れない壮絶な戦後の日本をよねを主人公にした今回のスピンオフドラマは見ごたえがありました。
「誘い方が回りくどいぞ!」の轟の台詞や、事務所の名前を決めるのにじゃんけんしたり、イマジナリー寅子が登場したり、笑える場面もありましたが、全体的にはよねの苦悩と怒りが中心で本編の『虎に翼』のような明るさはありませんでした。
「すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。」
日本国憲法第14条1項を初めて見た時、寅子は涙しました。
しかし、よねは「政府もGHQも、しょうもないほど世間知らずでお気楽だ」と吐き捨てます。
それでもよねは轟と再会し、法律の道を進むのです。
物語は駆け足気味で、轟の登場はかなり後半。
できれば2時間ドラマにしてほしかった。
なんなら、続編として『山田轟法律事務所』という連続ドラマを夜ドラでやってほしい。
『虎に翼スピンオフドラマ 山田轟法律事務所』の放送に先がけ、18日㈬のNHK『あさイチ』では『虎に翼』出演者の方々をゲストに迎え、「女性たちの”はて?”を考える」…と題して女性の生き方についての特集でした。
『虎に翼』では、寅ちゃんの義姉花江ちゃんがもうひとりの主人公という立ち位置で、専業主婦の在り方について多くの意見が交わされました。
再放送中の『どんど晴れ』で恵美子さん(雛形あきこさん演)が大家族の家事を一手に引き受けているのにそれを誰も評価していないというのは2007年の作品だからなのでしょう。

