『麒麟がくる』第15回の視聴率は少し下がって14.9%でした。
いえ、視聴率ごときでガタガタ騒いでいる場合ではございません。
さぁさぁ、歴史が動くよ!
おもしろいよ!
目次
『麒麟がくる』第15回「道三、わが父に非ず」あらすじ
斎藤道三は家督を高政に譲るが、それを面白くなく思っている高政の異母弟たち。光秀は高政の弟孫四郎に自分の味方になるよう打診されるがきっぱりと断る。そのころ尾張では守護
家督を継ぐのは長男か、正室の子か
あのね、高政くん。
あなたは側室の子でしょ?
確かに長男だけど、織田さん家だって長男の信広くんではなく、正室の子である二男の信長くんが継いだんだよ。
この後江戸時代の徳川さん家は、正室の子より側室(それもかなり身分の低い側室でも)の子が将軍になったりしたけど、戦国時代までは正室の子が家督を継ぐのが常識なんだよね。
高政くんは、先週深芳野が亡くなって道三が悲しんでいる時にどさくさに紛れて、道三に家督を継がせること約束させちゃったんだよね。ここんとこ史実じゃよくわからないけど。
だから、家内争いが起きるのは当然っちゃあ当然なんだよ。
ん?
これを高政くんに言ってもしょうがないか!
道三パパがしっかりしてないからだよね!光秀くんもそう言ってるよ。
織田家がややこしい
美濃が家督争いで揉めている時、尾張では大変なことが起きました。
守護
そして今度は帰蝶に焚きつけられた織田信光が織田彦五郎を暗殺します。
彦五郎とか信光とか、織田姓ばかり出てきてややこしいですね。
みんな親戚なのですが、あまり仲がよろしくないようです。
「織田彦五郎」で検索すると「織田信友」と出てきます。
その織田彦五郎を暗殺したのが、織田信光(イヤミ課長こと木下ほうかさんが演じられています)、信長の叔父さんです。
帰蝶も「叔父上」と呼んでいました。
尾張の団子と帰蝶
帰蝶はなにしろあの「マムシ」の娘ですから、お団子に毒が入ってるんじゃないかとハラハラしました。
帰蝶の演技
帰蝶が信光に「お団子どうぞ」と言いつつ、暗殺をすすめる。
この演出なんですが、リアルタイムで観ている時はとても面白かったです。
でもふと考えました。
先日の砂金ばら撒きシーンもそうでしたが、これは「沢尻帰蝶」を意識した脚本&演出ですね。
川口春奈さんならではのシーンに感じられなかったのは私だけ?
ちょっと「やりすぎ」感がありました。
たとえば事前に信長が「やれるか?」と言い、帰蝶が「やりますとも。マムシの娘ですから。」ぐらいの場面があった方がよかったかなと個人的には思います。
帰蝶の独断ではなく、信長ありきの行動の方が川口帰蝶には向いているかなと思いました。
みたらし団子
帰蝶が食べていたお団子はみたらし団子。
ここは尾張。
以前、京で伊呂波太夫が食べていたみたらし団子とは違います。
私たちが一般的に食するみたらし団子は、甘いトロ~リとしたタレがかかっています。
団子は3つか4つ、串にささっています。
でも尾張、名古屋のみたらし団子は焼いてあり、焦げ目がついています。串にささっているのは5つ。そして甘みの少ない醤油で食べるのです。
帰蝶が食べていたみたらし団子は5つ串でしたが、タレのトロミがすごくて、甘そう(笑)
これ、尾張のみたらし団子とは違うんじゃね?・・・とみたらし団子にうるさい名古屋出身の母が申しておりましたw
歴史の中の兄弟喧嘩
斎藤高政は、正室の子であるふたりの弟を殺害しました。
歴史の中で、兄が弟を死においやるというのはめずらしいことではありません。
今BSで再放送している『太平記』の主人公足利尊氏も弟の足利直義を殺害します。(諸説あり)
織田信長もこの後弟の信行を殺害することになります。
武将人気ランキングでいつも上位にあがる伊達政宗も弟の小次郎を殺害しました(諸説あり)
江戸幕府三代将軍徳川家光もまた弟の忠長を自害に追いやっています。
斎藤高政の場合、殺害したのは異母弟でしたが、足利尊氏も織田信長も伊達政宗も徳川家光も、殺した弟は、同じ母から生まれた弟でした。
駿府では
暗殺だらけで、殺伐としたシーンが多かった第15回。
そんな中で、駿府の駒と秀吉と菊丸の三角関係はちょっとほんわかしました。
いつもツンツンしている駒はこれからどうなっていくのかな。秀吉の側室にならないかな。
秀吉はいよいよターゲットを織田家に決めたようですよ。