暮らしと勉強、猫と一緒に~Bettyのブログ

実家の母を介護するために北海道から引っ越してきました。その介護も終わり、片づけと大学通信教育部の勉強と猫と。そんな雑記ブログです。当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

『虎に翼』花岡悟のモデルは?

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今期のNHK朝ドラ『虎に翼』が面白くて、ハマっています。

主人公寅子(伊藤沙莉さん演)は、女性初の弁護士三淵嘉子さんがモデルです。

 

www.betty0918.biz

 

花岡悟(岩田剛典さん演)というイケメン大学生が気になるところです。

登場した時は、あまりに「いい奴」すぎて、逆にうさん臭かった(笑)

花岡悟のモデルは、山口良忠やまぐちよしただではないかと、ネットで評判です。

 

ドラマと実在のエピソードは異なる場合があるかもしれませんが、史実がネタバレになる可能性もありますので、そこはご容赦ください。

 

 

目次

 

山口良忠という判事

私は東京区裁判所の経済事犯専任判事であった山口良忠のことを、昔から何度も母から聞かされていました。知り合いでも何でもないけど。

山口良忠は1913年生まれ。寅子のモデル、三淵嘉子さんは1914年生まれ。

関係ないけど、母は1926年生まれ。

 

ドラマでは花岡悟は明律大学(モデルは明治大学)で学んでいますが、山口良忠は京都帝国大学を卒業しています。

山口良忠は、卒業後判事となり、食糧管理法違反の事案を担当し、闇米の所持に関わる被告人を担当していました。

そう、太平洋戦争真っ只中とその終戦後。この当時は配給される食べ物だけでは栄養が足りず、闇米を食べなければ生きていけない状況でした。

画像はphotoACのフリー素材画像より

1946年に東京区裁判所の経済事犯専任判事となった山口は、その立場上、闇米に口をつけなくなります。

配給された食べ物は、ほとんどを自分の子供に与え、山口とその妻は、ほぼ汁だけのお粥をすすっていたといいます。

見かねた親戚や友人などが食料を送ったりしますが、それも拒否したそうです。

生き延びるため、自ら畑を耕し、野菜を栽培などしますが、だんだん栄養失調になっていきます。

1947年に、地裁の階段で倒れ、最後の判決を書いたのち、33歳で亡くなります。

栄養失調に伴う肺浸潤(初期の肺結核)でした。

参考文献 京機短信

http://wattandedison.com/yamaguchi_yoshitada.pdf

 

判事の餓死が日本に与えた影響

山口の死が、朝日新聞で報道されると、日本中を震撼させます。

私の母が山口良忠について知っていたのも、その報道によるものです。

戦中戦後日々の食料に困っていた日本人のひとりであった母も、その事実がよほど衝撃的だったのでしょう。

私は幼い頃から、この話を何度も聞かされました。

 

『暮らしの手帖』編集代表であった大橋鎮子氏(NHK朝ドラ『とと姉ちゃん』のモデル)は、山口の餓死に衝撃を受けたために、自分の家でとれた卵を40~50個集めた上で持参して、最高裁判所の当時最高裁長官だった三淵忠彦(三淵嘉子氏の夫の父親)に手渡しています。

その卵は病気で休んでいた裁判官たちに配られて、裁判官たちの命を救ったといいます。

 

 

 

 
食糧管理法を遵守して餓死した者として、他には東京高校ドイツ語教授亀尾英四朗、青森地裁判事保科徳太郎の名が伝えられています。
 

ドラマと史実

『虎に翼』では、寅子と花岡悟は同じ大学で学んでいます。
2人の関係がこれから気になりますね。
史実では、三淵嘉子と山口良忠は別々の大学で学んでいますし、彼らが知り合いであったかどうかは、確認できません。
 
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ドラマでは花岡悟がどのような人生を歩むのか、これからの展開が楽しみです。