濃いピンクがきれいです。
札幌市の平岡梅公園の様子です。
北海道では梅が見ごろです。
北海道の友人から画像が届きました。
友人宅の庭の様子です。
庭に珍客です。
そう、キタキツネです。
友人宅は、田舎の山奥ではありません。
札幌市の住宅街です。
200万人もの北の大都市札幌市ですが、北海道ですから、キタキツネがひょっこり住宅街に姿を現すことは珍しくありません。
クマでさえ出没したことがあるのですから。
キタキツネ、外猫さんの感覚で触ったりしたら危険です。
狂暴ですし、エキノコックス症が心配です。
寄生虫エキノコックスには、いくつかの種類があります。そのうち、私達の住む北海道には多包条虫という種類のエキノコックスがいて、キタキツネ(イヌ科の動物)と野ネズミの“食べる-食べられる”の関係の中で感染サイクルを形成しています。
もう少し具体的にいうと、エキノコックスが寄生しているキツネのお腹の中には成虫(親虫)がいて、成熟すると卵を作ります。この卵がキツネの糞と一緒に自然界に排出されます。これがネズミの口から入ると体内で孵化した幼虫が肝臓などに袋状の病巣を作り、それがどんどん広がっていきます。ネズミの体内では幼虫でとどまり成虫になることはありませんが、感染ネズミをキツネが食べることによって、取り込まれた幼虫がキツネのお腹の中で成虫となり、感染サイクルが成立するのです。
寄生される側の動物のことを寄生虫にとっての“宿主”といいます。ちなみに、キツネはエキノコックスが寄生しても平気ですが、感染したネズミの方は仮にキツネに食べられずに済んだとしても病巣が拡大し、やがて死に至ります。この感染サイクルが自然界でのみ起こっている限りは、それ程問題にはなりませんが、何らかの理由で卵がヒトの口から入ってしまうと大変なのです。ネズミと同じように私達人間も感染してしまいます。
北海道衛生研究所HPより引用