食事の後のデザートにと、テーブルに置いておきました。
母はそれを見て「お薬が変わったの?」と不思議そうな顔をしました。
デザートの「生なごやん」をお薬と勘違いしたのです。
毎日のように食べている「生なごやん」なのに、それを忘れてしまったのですね。
母の認知症が加速度つきで進行している。
私が通うスポーツジムは年齢層が高く、60代~70代の会員さんがたくさんいらっしゃいます。
70歳くらい(?)の女性会員さんがおっしゃいました。
「私は将来も施設に入らない。自分の母が施設に入っていて、自分は施設は嫌だなって思ったのよ。死ぬまで自宅で過ごしたいわ。だから、いつまでも健康でありたいと、ジムに通っているの。」
お母様が施設に入って、不都合なこと、嫌なことがあったのでしょうか。
また別の70代の女性会員さん。
「90代の叔父の世話をしていたんだけど、その叔父を施設に入れたら、『よくもこんなとこに入れたな。』と玄関まで来て怒っていたわ。それがしばらく続いたんだけど、施設での生活に慣れてきて、そのうち楽しく過ごすようになって、最後は幸せだったみたい。」
私は今、母の介護でいっぱいいっぱいですが。
自分にはどんな老後が待っているのか。
私はお風呂が好きですが、施設によっては、お風呂は1人5分くらい、それも週に2回が多いと思います。
お風呂は毎日入りたいなぁ。それもゆっくり、ゆっくり。
施設じゃ、長風呂は無理だよね(笑)
70代(もしかしたら80代かも)の男性会員さん曰く。
「このままいくと、人間の平均年齢は100歳になるらしい。」
あらまぁ。
どんな世の中になるんでしょうね。
その男性会員さん「ウチは息子夫婦も娘夫婦も近所に住んでいる。孫もしょっちゅう学校帰りなどに寄ってくれる。今が幸せだから、施設など考えられない。」とのこと。
今はね(笑)
私は、少なくとも80歳まではジム通いを続けたいと願っています。
その後は施設入所を考えたいけど。
たとえ、施設のスタッフさんが慣れているとわかっていても、シモの世話をさせるのは申し訳なくて、できれば施設入所後も最後まで自分でトイレに行きたいけど。
そうだよね、誰だってそう思ってるよね。
最近、母はトイレで排便することがほとんどなく、99%リハパンの中です。
私は1日に何度も母のお尻の臭いを嗅いで、「していないか」チェックしています。
まるで動物です(笑)
臭いがあってよかったと思う今日このごろなのでした。
無臭だと、排便していることに気がつかずにお尻がかぶれてしまうかもしれないもんね。
先日、訪問リハビリの理学療法士さんに「知ってる国を5つ言ってください。」と
言われて、「フランス、イギリス…」と2つしか言えなかった母。
次に「ここはどこかわかりますか?」と聞かれて、「アジアよ。」と答えたけど、その先の住所は言えなかった母。「日本」という言葉すら出てこなかった。
理学療法士さんが帰られてから、私が「ママ、ここがどこかわかる?」と聞いたら、「愛知県に決まってるじゃんよ!」と怒った母でした。
母よ、ここは愛知県ではないよ。
今日は私がジムに行ってる間、長女が留守番に来てくれて、その時に母は「生なごやん」ペロリと食べたそうです。
生まれ故郷の名古屋を思うことは母のオアシスであります。
また「生なごやん」買ってこなくちゃね。