暮らしと勉強、猫と一緒に~Bettyのブログ

実家の母を介護するために北海道から引っ越してきました。その介護も終わり、片づけと大学通信教育部の勉強と猫と。そんな雑記ブログです。当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

NHK大河ドラマ『いだてん』、泣けました~

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あいかわらず視聴率低迷の『いだてん』です。

もう脱落した視聴者の方も多いかと思います。

でも。

私は観続けています。

「今日のは面白くない。」

「今日はわりと良かったかな。」・・・そんな繰り返しでここまできたのですが。(ワタクシ個人の感想です)

ここのところ、なかなか秀作が続いている気がしています。

その中でも昨日の第39回『懐かしの満州』は逸材でした。

 

ラグビー観戦で『いだてん』はこれから録画でゆっくり観るの~という方、ネタバレ注意です。

 

ここまで視聴率低迷の原因がいろいろささやかれていますが「時代があっちいったりこっちいったりややこしい。」「金栗とか田畑とかあまり知られてない人物が主人公で興味がわかない。」などなど。

そして「オリンピックパートと落語パートのコラボに無理がある。」

これは納得。

落語パート、森山未來さんがすごく上手なんですが、私の脳内でどうもオリンピック話しとは混ざり合わないのです。

神木隆之介くん、好きだけど、その演技力がちっとも活かされていない。

なんだか物語に無理がある・・・。

でも昨日の第39回で、その壮大な伏線が回収されました。

ちょっとこじつけている気がするけど💦フィクションがちりばめられているから、説得力が足りない。

 

大賀さんが「ハッハッ」と走る姿に涙が出ました。

なんて素敵な役者さんなんでしょう。

好き嫌いはあるのは当然ですが、私は大好きです。

 

昨日の回、主役であるまーちゃん(阿部サダヲ氏)は一瞬しか出てこなかった(笑)

その一瞬すら「必要なくね?」と感じた方もいらっしゃることでしょう。

でも私はその一瞬のお姿、まーちゃんすごく良い仕事したと思いましたよ。

 

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戦争は絶対にしてはいけない。

昨日の『いだてん』を観てまた強く思いました。

 

日本はなぜ負けたのでしょう。

 

昭和天皇独白録』において、昭和天皇は敗戦の原因を4つ挙げています。

第一、兵法の研究が不十分であったこと、即孫子の、敵を知り、己を知らねば、百戦危からずといふ根本原理を体得してゐなかったこと。

第二、余りに精神に重きを置き過ぎて科学の力を軽視したこと。

第三、陸海軍の不一致。

第四、常識ある首脳者の存在しなかった事。往年の山縣、大山、山本権兵衛、と云ふ様な大人物に缺け(かけ)、且軍の首脳者の多くは専門家であって部下統率の力量に缺け(かけ)、所謂下剋上の状態を招いたこと。

 

さらに、昭和20年9月9日付に皇太子に宛てられた手紙においても敗戦について記されています。ここで昭和天皇は敗戦について一言と前置きした上でこう記しています。

 

「我が国人が、あまりに皇国を信じすぎて英米をあなどったことである

我が軍人は 精神に重きをおきすぎて科学を忘れたことである

明治天皇の時には山縣、大山、山本等のごとき名将があったが 今度の時はあたかも第一次世界大戦独国の如く 軍人が跋扈して大局を考えず 進むを知って 引くことを知らなかったからです」

 

ここでいう山縣とは山縣有朋長州藩出身、『西郷どん』では低音ボイスの村上さんが演じられてました)、大山は大山巌薩摩藩士、西郷隆盛の従兄弟)、山本は山本権兵衛(薩摩出身の軍人、海軍大将)のことです。

 

敗戦より、なぜ第二次世界大戦が起こってしまったのか・・・ということの方が大切かもしれません。

今回の台風19号は、天が災いをもたらした。

でも戦争は、人間が自分たちの意思で起こした災いなのです。

 

昭和天皇独白録 (文春文庫)

昭和天皇独白録 (文春文庫)

 

 『いだてん』、もう視聴してない大河ファンもたくさんいらっしゃることでしょう。

でも私はクドカンさんを信じて、年末まで観続けて、ドラマから近現代史を学びたいと思います。

なんだか予告だとふくちゃんこと安藤サクラさんもバレーボール選手で出演されてましたし???(笑)