無印良品で見つけた本。
長男が買ってくれました。
花森安治のエッセイです。
花森安治を、NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」で知った方も多いのではないでしょうか。
生活雑誌『暮らしの手帖』の創刊者です。
目次
花森安治の戦争中の活躍
花森安治は東京帝国大学卒業後、大日本帝国陸軍に入隊しましたが、満州で結核に冒され除隊となります。
除隊後は、敗戦まで「進め、一億火の玉だ!」「欲しがりません、勝つまでは」などのスローガンを選定する仕事をしていました。
戦後、『暮しの手帖』を創刊
1946年から、大橋鎭子とともに雑誌『暮しの手帖』を創ります。
ここらあたりの話は、NHK『とと姉ちゃん』で詳しく描かれていました。
『とと姉ちゃん』は前半の戦争中まではあまり好きではありませんでしたが、会社を立ち上げてからは面白かったです。
ドラマはあくまでもフィクションということで、実際の様子とは違う部分も多々あったようです。
ドラマでは高畑充希さん演じる大橋氏(ドラマでは小橋常子)が主人公ですから、大橋氏はいろいろなアイディアを出し、編集長と対等な人物として描かれていました。
しかし、実際には大橋氏は花森氏の指示のもと、走り回っていた編集部員の1人でした。
花森安治は、編集者でありグラフィックデザイナーでありジャーナリストでありコピーライターでした。
花森安治が提案した生活スタイル
今、ミニマムな生活がブームですが、決して豪華ではない質素な暮らし、だけど居心地の良い暮らしを大切にしていた花森安治氏。
『暮しの手帖』では広告を一切のせず、常に生活者の目線にたっていました。
「国とは庶民だ」と言っていたそうです。
質素な中にも、無理のない暮らしが今も愛されているスタイルなのでしょう。
本の中に、心に刺さる言葉が散りばめられています。
下着
下着だけは
元日の朝
全部新しいものをつける。
言葉は暮らしのなかに生きている
私たちの学校では、小さい時から
「綴り方」というものは教えられるのに、
「話し方」というものは教わらない。
ムダ使いのススメ
お金を使う場合
1番たのしいのはムダ使いである。
ムダ使い、わかる~~~(笑)
贅沢品は買えませんが、雑貨好きの私の場合は、たとえば計量カップとかでしょうかね。
計量カップなんて、計れればいいわけで、1つか2つあればいいんですが、可愛いとつい買ってしまう。たぶん我が家には今現在6つくらいある(笑)
お気に入りをそばに置いておくだけで幸せになれる。
まとめ
質素だけど、心地よい暮らし。
シンプルだけど、遊び心のある暮らし。
花森安治氏は、世の中がブランド物で埋め尽くされる時代、バブルが始まる直前に亡くなりました。
花森安治氏が現在もご存命であったなら、今のミニマムな生活ブームを「ほら、僕が言ったとおりだろ。」と笑っていたかもしれません。