東京都では転入した人と転出した人の差、今までは転入した人の数が転出した人の数を圧倒的に上回っていました。
しかし、このコロナ禍。
東京23区では、昨年初めて「転出>転入」という、転入より転出の人数が多いという現象になりました。
コロナでテレワークを導入する企業が増え、東京から地方へ転出する人が増えたためと考えられます。
では東京から脱出して、どこへ移転したのでしょうか。
目次
東京都から地方へ
神奈川、埼玉、千葉という東京に隣接するエリアに移転する方が多いです。
そして東京から離れた地域への移住も増えているのです。
鳥取では+25.1%、長野では+19.6%、高知では+19.2%という結果です。(コロナ前比)
人口減少に悩む地域ではチャンスかもしれません。
移住の問題点
スローライフを夢みる移住。
しかし問題もあります。
千葉県流山市の場合
千葉県流山市では、ここ10年あまりで保育園を大幅に増やしました。
しかし、子育て世代の30代~40代が市の人口の3割を占めるようになったため、待機児童が増える可能性があるといいます。
北海道東川町の場合
移住者を呼び込みながらもそのあり方を模索するのは北海道東川町。
旭川市に隣接する人口8,400人の町です。
町は人と人との距離を適度に保つ「敵疎」をコンセプトにした町づくりをしています。
こうした町づくりに憧れて、東川町には全国各地から1年間で移住希望者が80人ほど相談に訪れているといいます。
移住してくる人を受け入れる住宅が不足しているのが東川町の課題です。
現在民間アパートの98%が入居済み。
町は市街地にある空き家を利用したいと考えているのですが「遺品整理がすすんでない」「思い出のつまった家を手放したくない」という人も多く、思うように進みません。
広大な農地は法律上の規制ですぐには住宅に転用できません。
「住宅がみつからない」という問い合わせが昨年は150件。
物件があくのを半年以上待っている人もいるとか。
全国あちこちで空き家問題が課題であるのにこういった地域もあるのです。
仕事がリモートじゃなくなったら
移住をするという選択はみんなにあるわけではありません。
仕事の関係で東京を離れられない人ももちろんいるでしょう。
そして、コロナが落ち着くと、リモートではない通常のスタイルの仕事に戻る可能性があるかもしれません。
東京へのフットワーク
著名な方が北海道にセカンドハウスをもっているというのは、よく聞きます。
普段は北海道でのスローライフを楽しみながら、たまに仕事で東京へ行くのでしょうか。
その際には、空港が近いという条件を考慮する必要があると思います。
東川町は旭川空港が近いです。
しかし、旭川空港から羽田空港への直行便は、千歳ー羽田間に比べてずっとずっと便数は少なく、運賃も高いのです。
千歳ー羽田間は航空会社が何社も競合していますから、運賃が安いのですよ。
私の場合
私も一瞬ですが、移住を考えました。
コロナ禍だからというわけではなく、介護や孫の世話を視野にいれたのです。
この記事を読んだ主人から電話が入って「終の棲家に田舎は嫌だ!住みたくない!」と言ってきました。
いやいやいや。
田舎で生まれて、田舎で育って、現在も田舎に住んでいるアンタがそれを言うか?
「田舎」と一口に言いますが、何が「田舎」で何が「都会」なんでしょうねぇ。
東京に近い「田舎」と、東京から遠い地方の「都会」
あちこちで暮らしてきた私は、自分が過ごしたどの土地にも愛着があり、そんな自分の人生が嫌いじゃない(笑)
先週の金曜日のNHK『ニュースウォッチ9』で、北海道東川町のことをやっていたので、おもわず東川町の友人へLINEしました😊
友人宅の近所で宅地造成があったのですが、完売したそうです。
北海道、寒いぜぇ~~~。