4月17日のNHKEテレ『日曜美術館』は「美は語る 激動のウクライナ」でした。
その中でウクライナの画家プリマチェンコ(1909~1997)が紹介されました。
カラフルな画風はウクライナ国内で広く知られています。
しかし、ロシアのウクライナ侵攻によって、ウクライナの国民的画家であるマリア・プリマチェンコの作品数十点が破壊されたのです。
2月27日、首都キエフの北西に位置するイヴァンキフ歴史・地方史博物館がロシア軍の攻撃によって焼失したからです。
アーティストを支援するエミリア・カバコフさんの話が印象的でした。
彼女は夫と共に、国民がロシア軍からの侵略から逃れるため、ウクライナ脱出の資金集めをしています。
母親に「必要な物をまとめなさい。今夜出発よ。」と促されて、ウクライナの15歳の少年ミュージシャンはトロンボーンと着替え一着を持って、ベルリン近郊へと逃げます。
そして彼らをそのベルリン近郊で匿っていたのは、なんとロシア人家族でした。
そのロシア人はかってソ連から移住していたのです。
ウクライナ人ではない、ロシア人がウクライナから逃げてきた人のために食糧や住居の世話しているのです。
戦争を憎み、自由と平和を望む人の連帯です。
「教養がある人は、戦争などせずに対話します。
アーティストは芸術を通して対話します。」
そう話すエミリアさんが印象的でした。
日曜美術館「美は語る 激動のウクライナ」は、「NHK+」の見逃し配信で4月24日㈰午前9:45まで観ることができます。
第二次世界大戦で、アメリカ軍の攻撃により名古屋城が焼失しました。
名古屋生まれの母は、95歳の今でもそのことをとても悔しそうに語ります。