以前に、田淵由美子ベストセレクションを妹に借りて、読みました。
妹は、今度は陸奥A子ベストセレクションを買いました。
妹から借りました。
どの作品も懐かしくて、イッキ読みしました。
目次
陸奥A子も田淵由美子も漫画雑誌「りぼん」で、70~80年代に活躍された、おとめチックな作品が人気の漫画家です。
タイトル
陸奥A子さんの作品は、まずタイトルがすでにポエムなんです。
タイトルが、五・七・五のリズムで語呂あわせされてます。
ソリの音さえ(7)聞こえそう(5)
たそがれ時に(7)見つけたの(5)
すこしだけ(5)片思い(5)
樫の木陰で(7)お昼寝すれば(7)
いつのまにか(7)春の色(5)
どのタイトルも工夫されていて、乙女の心をくすぐります。
耳障りがよく、耳にも心にも響く表題なんです。
懐かしいページをめくる時、自分がアラカン年齢であることを忘れます。
たとえばわたしのクリスマス
『たとえばわたしのクリスマス』は1976年の作品。
セロ弾きのゴーシュの指人形を拾ったのがきっかけで、素敵なクリスマスを迎えられた主人公のお話です。
陸奥A子さんは、こんな童話に夢を膨らませる少女だったんだろうなと。
冬の夜空にガラスの円盤
『冬の夜空にガラスの円盤』は1978年の作品。
タイムマシンで大正時代から1978年にやってきた青年に、主人公の女子高校生がほのかな思いを感じながらも最後はお別れする物語です。
その青年の名は中原徹太郎。詩人です。中原中也がモデルかな?と勝手に思ってます。
中原青年は、タイムマシンでまた大正時代に戻りますが、その後まもなく肺結核で亡くなったことを主人公はおばあちゃんの部屋にあった同人誌で知ります。