朝ドラ「らんまん」が先週で最終回でした。
良い最終回でした。
最終回寿恵子の台詞「私がいなくなったら…。いなくなったら、いつまでも泣いてちゃダメですからね。」の時、浜辺さんの台詞のよかったけど、それを涙ながらに聞く神木くんの表情すごくよかったな。
「らんまん」は植物学者の牧野富太郎博士をモデルにした物語で、男性主人公ということで、2020年の朝ドラ「エール」や2014年「マッサン」を彷彿させます。
偉業を成し遂げた男性を支える奥様を主人公にした「ゲゲゲの女房」や「まんぷく」もありましたが、私は「夫を支える女性の物語」はあまり好みではありません。
私が好きな朝ドラは主人公が「強い女性」ですかね。
コラムニストの吉田潮さんのネット記事で「NHK朝ドラ」ベスト5を選んでいましたが、私も共感できる記事でした。
目次
上位3作は大阪制作の朝ドラ
吉田さんが選んだ朝ドラベスト5のうち上位3つはすべて大阪制作です。
大阪制作の朝ドラは「あさがきた」「べっぴん」「わろてんか」など生まれが裕福な主人公も多いのです。
しかし、次に紹介する3作はすべて、決して裕福ではない主人公が、結婚も不幸な形で終わりながらも、自分の力で運命を切り開いていく物語です。
いずれも実在の人物をモデルにした物語です。
おまけに3作とも不倫が絡んでいる(・・;)
3位「おちょやん」
杉咲花さんがヒロインを演じられた「おちょやん」
実の父親があまりにもクズで、私は当初視聴するのが憂鬱でした。
ついでに継母も意地悪で、この2人が主人公千代の宿敵だと思いきや。
継母が後半で千代の良き理解者になるという怒涛の展開。
継母を演じられた宮澤エマさん、私はこの作品でファンになりました。
夫が浮気し、その浮気相手との間に子供ができたために千代は独りで生きる決意をするというのは、史実どおり。
その覚悟に号泣です。
2位「カーネーション」
デザイナー、コシノアヤコの怒涛の半生を描いた「カーネーション」
ヒロイン尾野真千子さんがとにかく演技達者で圧倒されるのですが、ドラマの完成度の高さが圧巻。
主人公が不倫をするという朝ドラあるまじきの物語でありながら、ご都合主義では決して終わらせない不屈のヒロインが魅力的でした。
周りを振り回した「半分、青い」や、周りがいつも主人公を助けヨイショする「なつぞら」のヒロインと対照的でした。
晩年の主人公を演じられた夏木マリさんの物語も好きでしたよ。
1位「スカーレット」
「スカーレット」のヒロインのモデルは信楽焼の陶芸家、神山清子さん。
「おちょやん」の父親よりはマシかもしれませんが、「スカーレット」のおとうちゃんもちゃぶ台ひっくり返して妻や娘たちを威圧させる独裁者の昭和クソ親父です。
そんな父親に従いながら、中学を出たあとは下働きをしながら懸命に「自分の夢」に突き進むヒロインを演じられたのは戸田恵梨香さん。
戸田恵梨香さんと夫役の松下洸平さん、この作品で私は大ファンになりました。
友人役の大島優子さんと林遣都さんもよかった。ふたりが実生活で結婚したのが嬉しい😻
「おちょやん」ではクズ父親を突き放したけど、「スカーレット」では主人公喜美子はそんな父親に従い、最期まで慕っていた。
しかし、父親と正反対の伴侶と出会い、喜美子は自分の運命を切り開くわけですが、その強さと才能ゆえに夫婦の考え方に亀裂が入り別々の道を歩くわけです。
史実では不倫らしいけど。
その他の作品は
吉田さんが選んだ朝ドラは4位に「カムカムエヴリバディ」、5位に「あまちゃん」でした。
いずれも良いドラマでした。
「あまちゃん」は「らんまん」と同じ時期にBSプレミアムで再放送されていたのを毎日とても楽しみに視聴していました。
「カムカムエヴリバディ」は大正から令和を描く親子三代の物語。
ジャズとあんことラジオ英会話で繋がっていきます。
「カムカムエヴリバディ」はオリジナルストーリーですが、ジャズアーティストのジョー(るいの夫、オダギリジョーさん演)のモデルではないのですが、参考にされたとする人物は金子隆博さんで、金子さんが「局所性ジストニア」を発症しサクソフォーンを演奏できなくなりキーボードでの音楽活動になったところが、ジョーと共通しています。
「ブギウギ」は歌手笠置シヅ子さんがモデルで、昭和の流行歌がたくさん流れるであろうと、楽しみにしていました。
母が昭和初期の音楽が大好きだったので、聴かせてあげたかったのです。
その願いは叶わなかったけど、私は毎朝見続けると思います。