NHKスペシャルで「老いる日本の住まい」について、この国の危機感を発信していました。
マンション編は10月8日㈰に放送していましたが、私はその前週の戸建て編について、まとめてみました。
目次
空き家には危険がいっぱい
空き家を放っておくと、火事になったり、雪でつぶれたり、台風で倒壊したり…危険がいっぱいです。
母の生家が空き家だった時には泥棒が入りました。
明治時代に建てられた母の生家、現在は人手に渡り、更地になっています。
東京都で空き家が増えている
地方だけでなく、都心部でも空き家が増えているというのは、意外でした。
東京都では特に世田谷区や八王子市などが、これからますます空き家が増えそうだということです。
世田谷区には5万戸の空き家があるということ。
住宅が密集しているだけに、火事や犯罪など近隣への悪影響が懸念されます。
空き家になる家は増え続け、解決するのは年に数件だそうです。
相続がうまくいっていない
なぜ資産価値が高いであろう都市部で空き家が増え続けるのでしょうか。
ひとつに相続がうまくいっていないという理由があげられます。
高齢者が住んでいた家は、高齢者が亡くなった後にすぐに相続しないと、そのまま放置したせいで、相続人である子供たちが話し合わないうちに、相続すべき人が亡くなりその子供数人が相続する権利を引き継ぐことになり…と、行き来のない複数人が1つの家を相続することになると、素人では手に負えません。
なんとなく空き家
相続以外の理由でも、実家が空き家になっているケースは多々あります。
- 子供たちが将来住むかもしれないので、ひとまず空き家のままに
- 代々使用していた荷物の処分費用がないので、そのまま物置がわりに
- ご先祖様からの土地で実家を手放すのに思い切りがつかない
年老いると、家への思い入れが強くなってしまい、実家を壊したり売ったりすることを躊躇してしまうそうです。
住宅すごろく
高度経済成長期から生まれたパターンとして「住宅すごろく」があります。
結婚したばかりの若い夫婦は「賃貸アパート」に住み、その後マンションや団地に引っ越し、子どもを育てる頃には「戸建て」の家を買ってゴール🎊…という流れです。
ゴールの後のことまで考えていなかったのです。
核家族
核家族が進行し、親が亡くなり相続する頃には、子ども世代が別の家を所有しているのも「相続がうまくいかない」「親の家が必要ない」という理由になっています。
解決策
都心の家は、DIY型新貸借というしくみを利用して、業者に貸し出すということで解決していました。
都心から離れた家は、きれいにリフォームして、若い世代に売ったり貸し出したりすることで解決していました。
血縁相続に縛られずに、次に使ってくれる人にバトンタッチすることが解決の糸口になります。
家があまりに古くなり、周りに危険を及ぼすようになる前に行政が指導・勧告をする「管理不全空き家」の権限強化をすることでも、空き家対策には有効になります。
しかし。
そんなにうまくいくのはほんの一例ではないのかなぁ。
我が家の場合
今のところ、我が家は「空き家」は抱えていません。
しかし、主人の父は末っ子の分家ですが、その父の実家(本家)が空き家になっているそうです。
しかも男子継承者が現在少なく、ウチの長男が最年少(笑)
まわりまわって、我が家に火の粉が飛んでくる可能性がゼロではない。
実際それとなく、本家長男からほのめかされている💦
「Betty家には男子いるよね?本家、継いでくれないかな~(;´∀`)」
や~だ~よ!
日本だけでなく、空き家問題は世界の課題。
アメリカでは都市計画で空き家をなくすという動きもあるそうです。